留学体験談①ニュージーランドへの高校留学🇳🇿
皆さんこんにちは。Mikiです。
これまで私は3回の留学を経験してきました。
①ニュージーランドへの高校留学
②アメリカへの大学留学
③イギリスへの大学院留学
今日から3回に分けて、これまでの留学を振り返る記事を投稿したいと思います。
まずは1度目の「ニュージーランドへの高校留学」について、留学するまでの経緯・留学中の経験・そこから得た学びについて振り返りたいと思います。
ニュージーランドへの高校留学🇳🇿
留学するまでの経緯
私は日本人の両親の元に生まれ、高校進学まではごく一般的な日本の環境で育ちました。地元の公立高校に入学してすぐ、母に「ニュージーランドの高校に行かないか」と言われました。
元々ニュージーランドには父の知り合いが日本人の家族として住んでおり、それまでに何度か旅行で訪れたことがありました。そのため国自体には馴染みがありましたが、親元を離れて1人で現地の高校に入るというのはなかなかイメージが湧かず、怖いなという気持ちでいました。
そんな中、高校1年生の夏休みに母に連れられて現地の学校に下見に行きました。日本人の知り合いの方に車で連れて行ってもらえる距離、そして女子サッカー部がある学校に絞っていくつかピックアップしてもらい、それぞれの学校にアポイントを取って実際に練習の体験参加もしました。
海外で見知らぬ女の子たちとサッカーをするのはその時が初めてでしたが、言葉が通じなくても楽しくプレーができるということを体感し、「サッカーができるなら行ってみたい」という気持ちになることができました。
夏の下見から帰ってきてすぐに母から「来年度の寮が埋まってしまうので今すぐ返事しないといけないけどどうする?」と言われ、色々と不安な気持ちがありましたが、「サッカーが楽しかった」という感想を元に返事をすると、その日から母が現地の学校とやり取りを始め、ある意味「後戻りができない」状態になっていきました。
当時、日本で属していたクラブチームにかなりコミットしてサッカーをしていたため、そこを1年間離れないといけないことがコーチ・仲間たちに申し訳ない気持ちがありましたが、母の意向と周りの人たちの理解があり、色々な人たちのサポートのお陰でニュージーランド現地高校への1年間の留学が実現しました。
留学中の経験<寮・授業>
ニュージーランドの留学先では高校に併設している寮に入り、現地の学生たちと一緒に生活をしました。授業も同じように受け、日本の環境と全てが違う状況に対し、始めは多くの戸惑いがあったように思います。
何よりもまず、英語が大きな壁として立ちはだかりました。日本ではフレンドリーに振る舞い、新しい人にも積極的に話せていたものが、英語が分からないことで自分から話しかけることができず、消極的になってしまいました。
それでも、寮や授業において優しく接してくれた同級生や先生、そして他の国から来ていた留学生に助けられて1年間の学生生活を送ることができました。
留学中の経験<サッカー>
寮生活を含めた学校の環境で難しさを感じていた中、サッカーのお陰でこの留学生活が何倍も充実したものになったと感じています。
試合に勝つこと、リーグ戦で優勝することなど1つの目標に向かってチームとして活動する以上、自然とチームメイトから話しかけてくれる状況があり、サッカーを通じて身近な仲間を作ることができ、彼女たちから多くのことを学ぶことができました。
サッカーに対する考え方やトレーニングのアプローチ、コーチから選手への評価軸も日本と大きく異なる部分がありました。日本の厳しい環境でサッカーを教えてもらっていたからこそ、そこで言われることが全て正解だと思っていましたが、その「正解」が通用しない世界があることを痛感し、当時の私にとって大きな衝撃となりました。
私が属したサッカー部はニュージーランドの強豪校で、全国大会で準優勝を収めることができました。チームメイトにはアンダーカテゴリーの代表選手も数名いて、日本と比べてサッカーのレベルや人口は劣っていたかもしれませんが、そうした「国のトップ」を身近に感じられたことも、私にとって大変有意義な経験だったと感じています。
留学中の経験<英語>
ニュージーランドの高校で1年間、現地の学生と近い距離感で過ごしましたが、肝心な英語力は思ったよりも伸びませんでした。それまでずっと日本の環境にいていきなりゼロからスタートしたため、1年間では限界があったように感じます。
そんな中で、留学期間の後半になるにつれて徐々に現地の生活に慣れることができました。寮生活をする上での日々のルーティンや、授業の進み方、先生の癖や傾向など、言葉以外の部分で色々なヒントを得ることで「今はこういうことを話しているのかな」「次はこういうことをするのかな」と予測ができるようになりました。
完璧ではありませんでしたが、「身の回りの状況を理解すること・生活に必要なのは英語力だけでない」ということを実感しました。単に英語を勉強するよりも、現地の生活に入ることで見えてくるもの、自分の人生の糧として吸収できることがたくさんあることを知りました。
帰国後日本の高校に復学して授業やテキストを通じて再度英語の勉強に真剣に取り組んだことで、飛躍的に英語力が伸び、その年に受けたセンター試験では、英語教科で満点を取ることができました。
現地で使える実践的な英語と、日本で学ぶ科目としての英語にはギャップがあること、一方で双方を相互的に学ぶことで英語力が着実に身についていくことを実感しました。
留学から学んだこと
当時の留学経験から学んだことを振り返ると、「日本で当たり前だったことが覆されたこと」が大変大きかったと感じます。留学前の私は、学校という1つの狭い環境において先生から提示される「正解」に対し、その正解を出せる学生が評価され、そこに満たない生徒はダメだと言われる環境で過ごしていたことを痛感しました。
例えば、日本において
・勉強は得意だったので、テストで良い点を取ると先生や周りの友達から「すごい」と言われ、優越感を感じていた。
→ニュージーランドではそもそも英語が分からず、授業で足手まといになり自信をなくしてしまった。
・サッカーは厳しい環境で周りについていくのに必死で、試合にもなかなか出れず、自分はダメだと思っていた。
→ニュージーランドでは技術力が評価されて重要な選手として扱われ、チームメートから信頼を得ることができた。
このように、ニュージーランドでは日本で正解だと言われていた基準・評価軸がどこにもありませんでした。「環境が変わると自分の評価が真逆になり得る」ことを体感しました。
そこから学んだことが、「社会の判断軸に自分の評価を委ねるのではなく、自分自身で自分の判断軸を築いていくことの大切さ」でした。世の中には複数の正解が存在することを知ると、「自分自身がどうありたいと思うか」「どういった考えを持って日々生きていくか」ということを自然と考えるようになりました。
そうした考え方はその後の留学生活においても変わらず持ち続け、自分独自の価値観を育てていくことが、その場の環境に囚われずに生きていくために大切なことだと感じるようになりました。この留学で得たこの考え方が、今の自分にも大きく繋がっていると感じています。
高校で留学して良かったと思うこと
ニュージーランドから帰国して日本の高校を卒業した後、結果として私はアメリカの大学に進学しました。周りには同じように日本からアメリカの大学に進学した学生がいましたが、そのほとんどが初めての留学で、私は語学の面、そして海外で生活する経験値の面で、入学の時点で周りよりも優位な状況にあったと思います。
そうした目に見える形だけでなく、目に見えない「考え方」の部分でも、大学前の早い段階で海外生活を経験できたことで、アメリカでの過ごし方にも変化があったように感じます。「自分で考える」ことを大切に、周りに頼りすぎず、より自由に、より自立した考えを持って過ごせたのではないかと感じます。
日本の公立中学・高校に進学し、グローバルとは程遠い環境からいきなり海外に出て、大きなカルチャーシャックを体験しました。当時の私としてはなかなか順応できず大変な期間ではありましたが、大学生になってからではなく、高校のタイミングでこの経験ができたことで、その後の人生により大きな影響があったと感じています。
日本の環境で過ごしていると、「高校のタイミングで海外に出る」という選択肢自体を知らないまま大人になることが多々あると感じます。私は母のサポートによってこの高校留学が実現し、貴重な経験ができたと感じているからこそ、今後も当時の経験を発信しながら、皆さんにとって1つの選択肢として知るきっかけとなれたら嬉しいなと思います。
次回、アメリカへの大学留学について振り返りたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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