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【前編】親に結婚を反対されたら?(精神科医みきぽんの人生相談室#1)

こんにちは。精神科医のみきぽんです。このコーナーでは皆さんから寄せられた悩み相談について考えていきます。

早速今回のご相談についてみていきましょう。

今回のご相談は28歳の女性の方から寄せられたお悩みです。

二年間お付き合いをしてきた彼との結婚を母親に反対されています。
彼は穏やかな優しい人で、お付き合いをはじめてまもなくおたがいに結婚を意識しはじめました。お互いの両親にも会い挨拶をすませています。
私の母は最初のころはお付き合いに否定的なことは言いませんでしたが、結婚の話を具体的に話し出したころから結婚に賛成できないといいはじめました。理由を明確に言わず賛成できないの一点張りです。
最近では母とは冷静な話し合いができず険悪なムードになってしまいました。
私としてはできれば大切な母にも私たちの結婚を祝福してもらいたいと思っています。どうすればいいでしょうか

大好きな彼との結婚を親に祝福してもらいたい気持ちは自然なことです。反対されておつらい思いをしているのですね。さて結婚を親に反対された時に進む道は

1 親に反対されても自分の気持ちを優先して結婚にふみきる

2 親の意見を尊重して結婚を見合わせる

3 当面は結婚せずにおつきあいを続けて様子を見る 

というところでしょうか、3は時の経過で1か2になるとしますと進む道は1か2の二択といえましょうか。今回は1の道を進んでいく場合について考えてみましょう。回答は前編と後編の二部に分けてお伝えします。


親が子供の結婚に反対するのはいろいろな理由があると思われます。明確な理由がある場合、理由があるが言いにくいということもあるでしょう。理由ははっきりとは明言できないがなんとなく反対ということもあると思います。いずれにしても母親の心の中に賛成できない何かもやもやがあるのであれば、具体的にどんなことに不安とか嫌な感じをいだいているのか話を聞いてみるといいと思います。
二人で話すと感情的になってしまうのであれば冷静な対応ができる第三者に一緒にいてもらうとよいでしょう。父親、兄弟、信頼できる友人など、同席してもらうことで理性的な話し合いのチャンスをつくることができます。
例えば職業が不安定であるとか、収入が低いとか生活経済面の不安をもっているならば、月々の生活費の収入と支出を具体的に数字で示してこのようにして生活していきたいと思っています、と説明してみるのがよいでしょう。母親の抱く不安をひろいあげひとつずつ丁寧に説明していくことで結婚を祝福してもらえる可能性が高まると思います。


大切なことは 〖忍耐強く理性的に対峙する〗ということです。できるだけ感情的にならずに落ち着いて話をしてみましょう。

結婚は育った家から自立して新しい家庭をパートナーとともに築いていくということです。母親に結婚について落ち着いて話すことは新しい旅立ちの第一歩ですね。うまく話しが進むことを応援しています。


後編では母親との話し合いがうまくいかず賛成してもらえない場合にどのようにしていくのがいいかについて考えてみたいと思います。

前編はこれで終わります。最後まで読んでくださりありがとうございます。



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