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眠ること

今までの人生で 一番しんどかったとき 開口健さんの『夏の闇』が沁みた
「眠りの質」はいつも同じではないと 実体験で 思っていた
もう30数年も前のことだ
辺見庸さんの『自動起床装置』は1991年だそうだが
ここではさらに細やかに「眠りの質」の話が展開されていて
そうだそうだ、と気に入って読んでいた
人間しんどすぎると とにかく眠るのかもしれない
心身の疲れを何とかしようとし
浮き世から一時逃避しようとし

いつしか実生活があまりに忙しく
そんなことは忘れていた
むしろ「今は寝ている場合ではない」と心の奥底で思っていた節があるくらい
大事なものを護るため 
いっそ眠らないで 
この子らを護れたらどんなにかいいだろうと

眠るには 「安心」が必要らしい
それを聞いて合点がいった
「大丈夫。今は眠っていい。」
そう自分に言ってやろう
眠るための準備をちゃんとやろう
質の良い睡眠は 最大級のメンテナンスだということも
自分を大事に扱うことが
大事なものを護ることに繋がるということも
もう 知っているから

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