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大洋ホエールズ時代からの野球好き 今は富山GRNサンダーバーズを主に書かせて頂いてお…

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大洋ホエールズ時代からの野球好き 今は富山GRNサンダーバーズを主に書かせて頂いております

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  • 2024年度富山GRNサンダーバーズ

    独立リーグ日本海リーグ所属、富山GRNサンダーバーズの試合観戦記。 生観戦した試合のみの記事です。

記事一覧

サンダーバーズ、わっしょいわっしょい

 『帝王』ことジャズの巨匠マイルス・デイヴィスは ”When you’re creating a group, you have to bring in different people. They have different flavors.” (グル…

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3日前
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陽関三畳

 大洋ホエールズ最後のエース、遠藤一彦投手は 「ホエールズと共に去るのも絵になるかな。」 とホエールズからベイスターズに球団名が変わる前年、ユニフォームを脱いだ…

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6日前
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吉岡雄二という人

 富山GRNサンダーバーズの監督を’21年から務められてきた吉岡雄二監督が、東京ヤクルトスワローズの打撃コーチに就任要請された。  ’14〜’17年の指揮も含め、この6年…

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12日前
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インビテーション

 ホテルでのパーティーと日に晒しただけで、糾弾される雰囲気が漂う昨今。しかし、日本海リーグを初優勝し独立リーググランドチャンピオンシップに駒を進めた石川ミリオン…

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2週間前

寛ぎ

 シーズンも終わり、残すは来月27日のファン感謝祭のみ。 富山県内で行われるイベントへのゲスト参加はあるもののウィンターリーグや宮崎フェニックスリーグ前の今が、選…

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3週間前
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斧を研いで針にするのは今

 今年最後の日本海リーグ所属選手による試合、対讀賣ジャイアンツ三軍戦。  金沢市民球場、高岡ボールパーク、金沢市民球場にて木曜日、金曜日、土曜日の三日間に渡り、…

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3週間前
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めでたしめでたし

 秋晴れ、そよ風、笑顔。  日本海リーグ第39回戦、富山GRNサンダーバーズホーム最終戦は毎年恒例、試合後にグラウンドで選手達と一緒に集合記念写真を撮る。  再来年N…

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1か月前
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行く川の流れは絶えずして、元の水にあらず

 日本海リーグ今季第38回戦目、試合前からワクワクするスタメンがスコアボードに並び、今までベンチを温めてきた選手の出場や守備位置のコンバートが見受けられ、選手達の…

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1か月前
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消化試合とは呼ばせない

 残り3試合。  今シーズン最後の機会になると思い、高岡・城光寺球場で富山GRNサンダーバーズの練習見学に足を運んぶ。  昨日鳴尾浜で行われた対阪神タイガースファー…

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1か月前
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汚された白球

 連日スタジアムに足を運ぶ、日本海リーグ富山GRNサンダーバーズv.s.石川ミリオンスターズの三連戦、最終試合第37回戦。 優勝がかかっている、シーズンで最も重要な一戦。…

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1か月前
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ダイハードIII

負けるか、引き分けで即リーグ優勝敗退が決まってしまう富山GRNサンダーバーズの三連戦、その二試合目。 昨日は16対1の大勝で最大24点差あった得失点差を8点差までに縮め…

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1か月前
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ダイハードII

負けられない戦いが続く、富山GRNサンダーバーズ。 三連戦初戦、一昨日の試合に引き続き、負けるか引き分けると、対する石川ミリオンスターズのリーグ優勝が決まる一戦。 …

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1か月前
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ダイハード

首の皮、細い糸、紙一重。 今日の試合、日本海リーグ第34回戦で石川ミリオンスターズが勝つか、引き分ければ日本海リーグ優勝が決まる一戦。 富山GRNサンダーバーズ、7-5…

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1か月前
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消化試合は甘美な耽美を審美する

 大洋ホエールズファン歴が長いせいか、消化試合観戦には慣れっこになっている。  今日の日本海リーグ第33回戦で2対4と6連敗目を喫し、残り7試合で12勝19敗2分、例え全…

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1か月前
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Make it to the top

流れてくるのはJigsawの『Sky High』。 2024年8月30日日本海リーグ第32回戦、両軍併せて4本のHRが飛び出す空中戦。 9回表8対9、先攻の富山GRNサンダーバーズが2アウトで…

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1か月前
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続く非随伴経験

Learned Helplessness(学習性無力感)とは、アメリカペンシルバニア大の教授、APA(アメリカ心理学会)会長のマーティン・セリグマンが提唱した説で、幾度も自分の行動が…

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1か月前
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サンダーバーズ、わっしょいわっしょい

サンダーバーズ、わっしょいわっしょい

 『帝王』ことジャズの巨匠マイルス・デイヴィスは

”When you’re creating a group, you have to bring in different people. They have different flavors.”
(グループを作る時は色々な人間を引っ張らないとダメだ。色々な味ってもんがあるから。)

と遺した。

 富山GRNサンダーバーズの応援団はまさにその

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陽関三畳

陽関三畳

 大洋ホエールズ最後のエース、遠藤一彦投手は

「ホエールズと共に去るのも絵になるかな。」

とホエールズからベイスターズに球団名が変わる前年、ユニフォームを脱いだ。

 右アキレス腱を切ってもなお、左足のみでサードベースにケンケンをしながら走る姿は脳裏に焼き付いており、プロ野球選手ってなんて過酷なんだろうと、当時グランドで汗まみれになる学生時代を過ごしていた自分には、もの恐ろしさを感じさせた。

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吉岡雄二という人

吉岡雄二という人

 富山GRNサンダーバーズの監督を’21年から務められてきた吉岡雄二監督が、東京ヤクルトスワローズの打撃コーチに就任要請された。

 ’14〜’17年の指揮も含め、この6年間に挙げられた実績は2023年リーグ優勝、和田 康士朗、湯浅 京己、大谷 輝龍、松原 快、髙野 光海選手をNPBに送った。

 吉岡さん、あえて吉岡さんと呼ばせて頂くが、からお話を伺う度に感じるのは、一言一言が丁寧で、ゆっくりと

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インビテーション

インビテーション

 ホテルでのパーティーと日に晒しただけで、糾弾される雰囲気が漂う昨今。しかし、日本海リーグを初優勝し独立リーググランドチャンピオンシップに駒を進めた石川ミリオンスターズは、ファン感謝会を兼ねた報告会を行う。

 リーグでは敵チームの富山GRNサンダーバーズファンであり、同時に2チームしかない日本海リーグも応援している自分にも招待状が届いた。

 ホテルのHPを見ると立食式なら750名、着席式なら4

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寛ぎ

寛ぎ

 シーズンも終わり、残すは来月27日のファン感謝祭のみ。
富山県内で行われるイベントへのゲスト参加はあるもののウィンターリーグや宮崎フェニックスリーグ前の今が、選手達にとって一番リラックス出来る時間。

 そんな端境期、富山GRNサンダーバーズの選手達と”シーズンお疲れ会”ならぬ、夕食を共にする場を設けられた。

 来シーズンもチームに残ってくれる予定の今季茨城アストロプラネッツから移籍してきた岩

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斧を研いで針にするのは今

斧を研いで針にするのは今

 今年最後の日本海リーグ所属選手による試合、対讀賣ジャイアンツ三軍戦。

 金沢市民球場、高岡ボールパーク、金沢市民球場にて木曜日、金曜日、土曜日の三日間に渡り、富山GRNサンダーバーズ、石川ミリオンスターズからの選抜選手が、来月行われるNPBドラフト会議前に最後の爪痕を残すべくグランドに散る。

 去る9月11日、鳴尾浜球場で行われた対阪神タイガースファーム戦に4対1と勝利し、強い手応えを感じた

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めでたしめでたし

めでたしめでたし

 秋晴れ、そよ風、笑顔。

 日本海リーグ第39回戦、富山GRNサンダーバーズホーム最終戦は毎年恒例、試合後にグラウンドで選手達と一緒に集合記念写真を撮る。

 再来年NPBオールスターゲームが開催される富山アルペンスタジアムのフカフカの人工芝を踏み、センターバックスクリーンを見上げ、スコアボードに並ぶ選手達の名前を噛み締める。

 今シーズン公式戦40試合、そのうち37試合を球場スタンドまで足を

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行く川の流れは絶えずして、元の水にあらず

行く川の流れは絶えずして、元の水にあらず

 日本海リーグ今季第38回戦目、試合前からワクワクするスタメンがスコアボードに並び、今までベンチを温めてきた選手の出場や守備位置のコンバートが見受けられ、選手達の可能性を広げるための”試し”がいよいよスタート。

 消化試合とは言え、出場チャンスを貰えた選手達は目の色が違う。

 今季チームに途中入団した境勇惺選手、登録されるやいなや3番DHに起用され、その長打力とパワーの発揮を首脳陣から期待され

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消化試合とは呼ばせない

消化試合とは呼ばせない

 残り3試合。

 今シーズン最後の機会になると思い、高岡・城光寺球場で富山GRNサンダーバーズの練習見学に足を運んぶ。

 昨日鳴尾浜で行われた対阪神タイガースファーム戦で4-1と勝利した日本海リーグ選抜チーム、そのメンバーに選ばれたプレイヤーは上がりの休日で、限られた選手しか居ない。

 その分、普段なかなかじっくりと見れない選手のプレーを堪能出来、どっぷりと独立リーグの沼に嵌まった身としては

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汚された白球

汚された白球

 連日スタジアムに足を運ぶ、日本海リーグ富山GRNサンダーバーズv.s.石川ミリオンスターズの三連戦、最終試合第37回戦。
優勝がかかっている、シーズンで最も重要な一戦。

 4回裏1点を石川ミリオンスターズが先制したが、それ以降お互い譲らない、0対1の緊迫した典型的な投手戦。

 6回表1アウト、四番三好選手が放った打球はセンターの頭を超え、打った本人は三塁まで激走する。

判定は三塁タッチアウ

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ダイハードIII

ダイハードIII

負けるか、引き分けで即リーグ優勝敗退が決まってしまう富山GRNサンダーバーズの三連戦、その二試合目。

昨日は16対1の大勝で最大24点差あった得失点差を8点差までに縮め、独立リーググランドチャンピオンシップ出場への光がかろうじてまだ見える状況。

映画『ダイハードIII』でN.Y.市警爆弾処理班のチャールズがワイヤーを切る際に呟いた名台詞、
”No guts. No glory.(胆っ玉が無い者

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ダイハードII

ダイハードII

負けられない戦いが続く、富山GRNサンダーバーズ。

三連戦初戦、一昨日の試合に引き続き、負けるか引き分けると、対する石川ミリオンスターズのリーグ優勝が決まる一戦。

例え残り6試合全勝したとしても同率首位、得失点差で24点差あるので、それをひっくり返さない限り優勝の目は無い。

選手達もそれは重々承知している筈で、一昨日の試合からベンチでの声出しがガラリと変わり、声量が大きく手を叩いての鼓舞も多

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ダイハード

ダイハード

首の皮、細い糸、紙一重。

今日の試合、日本海リーグ第34回戦で石川ミリオンスターズが勝つか、引き分ければ日本海リーグ優勝が決まる一戦。

富山GRNサンダーバーズ、7-5の辛勝でなんとか目の前での胴上げを阻止し、今週木曜日の試合まで繋がる。

2回表、石橋航太選手のピッチャーゴロの間に1点、続く武部拓海選手のセンター前ヒットで1点と計2点を幸先良く先制するも、3回裏石川ミリオンスターズ吉田龍生選

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消化試合は甘美な耽美を審美する

消化試合は甘美な耽美を審美する

 大洋ホエールズファン歴が長いせいか、消化試合観戦には慣れっこになっている。

 今日の日本海リーグ第33回戦で2対4と6連敗目を喫し、残り7試合で12勝19敗2分、例え全勝したとしても得失点差で来月末に行われる独立リーググランドチャンピオンシップに駒を進める事が望み薄になった、富山GRNサンダーバーズ。

 アウェイで6試合、ホームで1試合の残り試合日程ではコアなファンか、選手達のご親族や関係者

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Make it to the top

Make it to the top

流れてくるのはJigsawの『Sky High』。

2024年8月30日日本海リーグ第32回戦、両軍併せて4本のHRが飛び出す空中戦。

9回表8対9、先攻の富山GRNサンダーバーズが2アウトで満塁で同点チャンスを作るシーソーゲーム、やはり野球は点の取り合いが面白い。

5/22の試合で怪我のため途中降板した小笠原天汰投手が3ヶ月振りの復帰登板ながら、初回に石川ミリオンスターズ1番打者阿部選手に

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続く非随伴経験

続く非随伴経験

Learned Helplessness(学習性無力感)とは、アメリカペンシルバニア大の教授、APA(アメリカ心理学会)会長のマーティン・セリグマンが提唱した説で、幾度も自分の行動が結果に繋がらない経験していくうち、次第に何をしても無意味だと思うようになって行き、たとえ結果を変えられるようなシーンでも自分から行動を起こさない状態になる事。

自身の行動が結果に繋がるかどうかを”随伴性”と定義される

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