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ダイハードIII

負けるか、引き分けで即リーグ優勝敗退が決まってしまう富山GRNサンダーバーズの三連戦、その二試合目。

昨日は16対1の大勝で最大24点差あった得失点差を8点差までに縮め、独立リーググランドチャンピオンシップ出場への光がかろうじてまだ見える状況。

映画『ダイハードIII』でN.Y.市警爆弾処理班のチャールズがワイヤーを切る際に呟いた名台詞、
”No guts. No glory.(胆っ玉が無い者に栄光なし)”
の通り、今夜も開き直ってプレー出来るか。

富山GRNサンダーバーズの先発は前回登板で2回を投げ、打者8人36球2本のHRを打たれて降板した小笠原天汰投手。
ヒリヒリとした緊張感とメラメラと燃える負けられぬ強い思いが、試合前の投球練習からも伝わってくる。

初回、2回、3回をきっちりと三者凡退で討ち取り、そのまま5回まで0をスコアボートに刻み、先発ピッチャーとしての役割を果たす。
気づけば今シーズンの防御率は1.42になり、故障で苦しんだ前半戦の借りを返す。

まだ19歳。伸びしろたっぷり。

打線は昨日に引き続き、大爆発。

初回にもぎ取った1点に加えて、3回に一挙5点、4回3点、6回2点、最終回に3点。
終わってみれば18安打14得点で、二夜続いての二桁。
二日間で計30得点の試合を観る事は、きっともう無いだろうと思う稀有な展開。

先発小笠原投手を引き継いだ投手陣もその勝ちへの執念が伝わり、最終回の1点のみに抑え、14対1での今季15勝目。

誰がこの試合のMVPなどと選出出来る筈も無い訳で、小学校時代の運動会の様に”みんな頑張ったで賞”的なシャンシャン試合。
ベンチは大騒ぎを通り越して、リオのカーニバル状態でした。

ベンチからの声が響き渡り、スタンドからでも良く聞こえました

残り4試合。
得失点差でも8点ビハインドから逆に5点リードと差をつけたので、あとは全勝するのみ。

果たして歴史の証人となれるのか。

明日も『ダイハード4.0』とタイトル記事を掲げられる事を祈ります。

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