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看取りでも亡くなるのは誰かのせい?

こんばんは
9坪ハウスの住人mikenekoです

前回の記事にも書きましたが
介護の仕事をしていても、何を書いたら
いいのか分からず、ついつい仕事での事が
日記風になってしまいます

しかし、同業者の記事や高齢者の記事を読むと
「あ、こんな風に書けばいいのか」なんて
思う事が増えてきました
その一つがktateさんの記事です

今回の記事はタイトルを見ただけで、
なんとなく内容の想像がつきました
なぜなら私自身にも身に覚えがあるからです

全部食べさせる事ができないのは
技術が足りないから
手際が悪くて他の職員から責められてる
気がする

本当は、健康に気づかって声をかけているはず
なのに、他の職員の目を気にするあまり
手早く、全部食べさせることが目的にすり替わる
こんな経験、私だけではないかもしれません

それともう一つ、食事や水分介助で疑問に感じる
のは「看取り」の時期を迎えた利用者さんに
対してのこと

ktateさんの記事を読んで想像通りだったと
思ったのと同時に、別ブログで私が書いた
記事を思い出したのでリメイクを兼ねて

知らなかったとはいえ、決して安楽ではなかった
介護をしてきた事に反省しながら書いていきます

私は、高齢者の介護を始めて27年になりますが
介護の現場にいると時々疑問に感じる事があります

それは水分や食事介助の方法です

たまに、利用者さんがご飯を食べない
水分を摂りたがらないなんて事がありますが

介護職員は健康に気遣い
声をかけながら介助をしている

こう書くととても優しくて、いい職員さんに
見えますが、これが無理強いならどうでしょう

そんな事しないでほしいって思いますよね
実はこれ、けっこう身近でどこにでもある
話じゃないでしょうか

派遣先でのことですが
ある利用者さんの前にスポーツ飲料水とお茶
それぞれコップ1杯づつ置いてあったんです

たぶん他の利用者さん達は、時間通りに水分
補給しているのに、水分補給が中々進まず
残りをご本人に飲んでもらいたくて置いたのでしょう

しかし、利用者さんの状態を見た瞬間
疑問に変わりました
だって、既に両手・両足のむくみがかなり酷く
職員に聞いたら看取りの段階だったからです

どういう事かと言うと、ムリな延命治療をせず
亡くなるまでの過程を見守る段階で
家族も承知している利用者さんであり

既に食欲は低下してるし、食べたとしても
栄養は吸収されずに水分がカラダに溜まるだけの状態

確かに状態が悪くても、喉や口は渇くので
水分補給や食事介助はしますが
その量は健常者の半分以下がほとんど

なのに、健常者と同じ量の水分をテーブルに
置いてあったことに疑問を感じたワケです

さて、上記で日々の忙しさや職員の目を気に
し過ぎて目的がすり替わると書きましたが
加えて、看取りの段階がどんな状態なのか
理解していなかったり
「死ぬ」という事をタブーと捉えることでも
目的がすり替わると考えられます

これは私の勝手な推察ですが、「死ぬ」事を
まるで待ち構えているような悪い態度に思えて
少しでも水分が摂れれば元気が出ると思うのでしょうか

どちらにしても利用者さんの状態を把握しな
ければ、私と同じように良かれのつもりが
決して安楽じゃない介護をする事になります

ところで看護師からはどんな指導があったのでしょう
段々年を取ると「満腹になると逆に調子が悪く
なる」経験がない世代なのか

「ムリに飲んだり食べたりしなくていいよ」と
言っても理解されず、水分補給させなくちゃと
介護職員は思ってしまうのでしょうか?

水分補給の大切さは分かりますが
健常者や病気の回復が望める人と対応は
違いますし

看取りについてしっかり理解できれば
自然な成り行きであり悪い事ではないと
理解できるのではないでしょうか

日々の忙しさや職員の目を気にし過ぎるのも
分かりますが、今一度利用者の安楽につながる
介護とはどういう事なのかに目を向けてほしい
と思うエピソードでした

今回は長めの文章になりましたが
最後まで読んでいただきありがとうございました

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