見出し画像

保育園の帰り道は宝探しゲーム

ここ2ヶ月近くは猛暑日が続き、保育園の帰り道は徒歩と電車で帰宅コースが車でのお迎えに変更された。

そんな日々が終わりを告げようとしている。
昨日は曇っていたので、まだまだ暑いNAGOYAだが、ひさしぶりに交通機関でのお迎え。

保育園を出てすぐに息子が言った。
「アジサイがあるよママ、ほらこっちー!」

私は季節外れだしなにかの花と間違えているのかなと、すぐさま疑ってしまった。

息子に導かれ到着すると、薄黄緑色のアジサイが1輪他所様のお庭でひっそりと咲いていた。

すると息子は言った。
「ほら、もうおわってるアジサイだよ」と。
たしかに少し元気のない様子のちいさなアジサイだったのだが、そんな表現を身に付けているところに度肝を抜かれ、親バカセンサーが発動。
成長という宝物みーつけた。

私も6月がピークの見頃とばかり思っていたのだが、9月にも咲くアジサイがあると知れた。

またてくてくと歩いていくと、自動販売機を発見。水が飲みたくなり、息子に買おうかと提案すると、「あおくんが買うー!!!!」と、やる気満々。

いつも自販機で飲み物を買う時は当たり前のように息子を抱き上げて、彼が小さな手でお金を握りしめ、小銭を入れていた。
しかし、今回は違った。予め息子は自分が小銭投入口に手が届くのかどうかを背伸びして確かめたあとに、「ママ、もう届くよ。」と、教えてくれたのだ。

私が抱き上げなくともひとりで購入できるほどに成長した息子の身長と、それを言葉で教えてくれたことに感動し、二度目の親バカセンサー発動。
100円の水と引き換えに、それ以上の代物を貰えた気になった。

その後、いつもなら寄り道をしながら歩いて30分ほどかけて駅に到着するのだが母は閃いた。

バスでも帰れるのなら、息子に帰宅方法を選んでもらおうと。
バスと電車どちらもだいすきな息子にとって苦渋の選択だったに違いないが、悩んだ挙げ句「バスにする」と、にっこり笑顔。

バス停まで抱っこや歩きを繰り返しながら、到着。バスが来るまで歌を歌ったり、相棒のサメ(ぬいぐるみ)に水を与えたり、おしゃべりをして待つ時間が尊かった。

バスが来て、運転手さんに賃料を渡し席に座った。隣にはまだ生後数ヶ月の赤ちゃんを抱いた親子が座っていた。

息子はその赤ちゃんを見つめて、しぐさを観察し、にこにこ微笑んでいる。
2歳児にしてすでにおじいさんのような眼差しで赤ちゃんを見つめている。
すると「あおくんは2しゃい。なんしゃいですか?」と、お母さんに話しかけ始めた。

そのセリフ、普段私が聞いていることですやん。
そしてちゃんと敬語を使っている。驚き〜!!
本日3度目の親バカセンサー発動。
息子のコミュ力に母脱帽。バスに乗ることで垣間見れた息子の言動、宝物みーつけた。

何度も降りますボタンを押したそうなのに、自分が降りるバス停まで押さずに我慢していた息子にもおまけで拍手!

たかが保育園の帰り道、されど保育園の帰り道だ。今後も息子との帰り道で、思いもよらぬ沢山の宝物を発見できる気がしてわくわくが止まらない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?