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ミズタマリ

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2006年にmixiの日記に書いてお友達に公開していたもの。 −あらすじ− 小林カイトは中学一年生、 彼には同じクラスの松井アキラという友人がいる。 アキラとは家が近い…
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#オリジナル

ミズタマリ 1-3

ミズタマリ 1-3

部屋に戻ったら、そこは音の洪水だった。
どうやら、アキラが勝手に音楽をかけていたらしい。

カイトはやや攻撃的なその音楽は嫌いではないが、 風邪が治りかけた今は、その音を大音量で聞きたくはなかった。
黙って、スイッチを切る。
部屋に静寂が戻り、その代わり、不機嫌なアキラが残った。

「何だよ!せっかく新しいのが出たから聞かせてやろうと持ってきたのに、 おまえ、この歌好きだって言ってたじゃ

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ミズタマリ 1-2

ミズタマリ 1-2

「じゃあ、行って来るけど、起きてゲームなんかしちゃ駄目よ。 ちゃんと、薬飲んで、横になってるのよ。解かった?」

母は、そう念を押して、仕事に出で行った。

「何だよ、子供が病気なんだから、家にいろよ。」

カイトは母の姿が見えなくなってから、そう文句を言った。

香の傘から逃げるように帰ったあの日。

散々濡れたカイトは、体の熱を冷ますように、そのまま夕食まで着替えず。
夜中熱を出し

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ミズタマリ 1-1

ミズタマリ 1-1

2006年にmixiの日記に書いてお友達に公開していたもの。

−あらすじ−

小林カイトは中学一年生、
彼には同じクラスの松井アキラという友人がいる。
アキラとは家が近いが学区が違うという事があって小学校は違った。
夏のある日、カイトの家に遊びにきていたアキラはひょんな事から、
カイトの家に伝わる古い杯の秘密を知る。

子供が作ったようなその杯の名は「ミズタマリ」
その杯の向こうに

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