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英単語学習法のコツ

英単語学習について書いてみます。昨日の記事でもご紹介した通り、単語帳だけで語彙力はつきません。状況とワンセットでインストールすることで実用的な語彙力はつくのですが、今回は単語帳の使い方を解説します。

単語帳のメリットとしては一度に大量の語彙に触れられる点です。例えば1000単語入っている単語帳があった時、全ての文脈まで覚えていたら膨大な時間がかかってしまうので、単語帳はあくまで「たくさんの単語たちと顔見知りになる(未知語を減らす)」ことを目的に使用します。

おすすめは50〜200単語を毎日覚える、というやり方です。この時1単語ずつじっくり時間をかけていたらそれだけで何時間もかかってしまうので、ここでは1単語当たり5秒以内で進めていき、大体5周くらいを狙います。

ここでどうしても覚えられない単語がでてきますが、あまりにもそのような単語が多い場合は一度飛ばします。先ほど1000単語入っている単語帳を例にしましたが、1日50〜200語ほど進めていけば5〜20日でまず全体を1周することができます。その上でもう一度最初から行う時に覚えられるので、1周目2周目で覚えられなくてもOKです。一応公式としては

反復頻度×インパクト=暗記

というものもよく言われるので、反復頻度でダメならインパクトを残すという手もあります。五感を使ってリアルにその単語の意味をイメージしたり、紙に絵を書いたり、googleで画像検索したりして覚える方法です。

この手法も良いのですが、時間がかかるのと、どうせ忘れてしまうことが多いので、単語帳全体の3周目4周目あたりでやってみるのがおすすめです。ただ昨日の記事にも書いた通り、文脈とワンセットで後々は覚えることになる、つまり同じことをすることになるので単語帳の使い方としては高速反復でOKかと思います。

ここで一つ注意点があります。ここでいう反復は、インターバルが必須ということです。例えば、

apple=りんご、とインプットする時、

重要なのはしばらく経ってから2回目のインプットを行うという点です。
連続でappleと100回唱えたとしても、脳科学的にはそれ全てトータルで1回のインプットになってしまうからです。

apple=りんご、とインプットしたら、banana=バナナ、lemon=レモンなど別の単語をどんどんインプットして、ある程度進めてからもう一度apple=りんごとインプットすることで、1回目と2回目にインターバルがあることで2回目の刺激、入力と判断されます。

そのため単語は50語程度(ある程度インターバルをあけてちょうど良い単語数を探してください)を1セットとして、まずはその1セットを5周程度してから次の1セットに進めると言ったような戦術がおすすめです。

例えば1日100単語ずつ覚えていく場合は以下のように進めます。
①1番目から50番目まで一気にインプット
②終わったらもう一度1番目から50番目まで一気にインプット
③上記をトータル5周行ってから、次の1セット(51から100番目)を同様に進める

というやり方です。
またこの時のインプットですが、マインドとしては「単語の意味を予想する、クイズする」というアウトプットの意識が重要です。武術のトレーニングで呼吸を訓練する際、吐くことだけに集中することと似ています。吐くときに意識をすることで、自然と吸うときも大きく空気を肺にいれることができるのと同じで、単語も英語を見た後日本語を見る前に一度「意味を予想」してから日本語を見る方が、予想というアウトプットの反動でより深くインプットすることにつながります。また人は成功体験は忘れ失敗経験をいつまでも覚える性質もあるので、あえて予想して間違うという行為を誘発することでインプット時の印象を強める効果もあります。

よく単語の分散学習のアプリも良いと言われるので、興味のある方はそう言ったものにトライすることもお薦めですが、自分の単語帳をアプリで作成することが非常に手間なので、市販の単語帳をスパンスパンこなしていく方が楽だったりもします。

大体1単語当たり長くても5秒程度しかかけないので、50〜200語で大体30分くらいの学習時間が理想です。

単語に1時間近くかかってしまう場合は、1セットの単語数を少なくしたり、1日当たりのペース配分を調節しましょう。自分の中のインプットが多くなればなるほど、新しい単語を覚えるスピードは速くなるので、最初はきつくても徐々に進めていただければと思います。

明日以降は今度は文法ドリル、音読、シャドーイング、パラレルリーディング、スラッシュリーディング、などのやり方やコツをご紹介していく予定です。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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