【随筆】 新1年生
いつもジーパン姿の孫娘はセーラー服に身を包み、
ぎこちなくリボンを結ぶ。
恥ずかしげに照れながら
「行って来ます」と登校する姿が初々しく可愛い。
末孫も小学1年生だ。
登校初日、目が覚めず家族を慌てさせた。
目を閉じたまま歯みがきをして朝食もとらぬまま学校へ。
でも翌日からはちゃんと起きて服を着替え
笑顔で朝食をとり元気な声で「行って来ます」と飛び出していく。
5年生の孫が兄ちゃんぶって
何かと世話をやいて連れていくのがまた頼もしく、うれしい。
帰宅してくるまで、今かまだかと玄関を出入りして待つババである。
この随筆はがん闘病中の祖母が趣味で始めたもの。
決められた文字数で、祖母が見たこと感じたことを綴り
できあがった随筆を新聞社へ投稿しては
掲載作品に選ばれるのを楽しみにしている。
祖母の随筆は思わずクスッと笑ってしまうような微笑ましいものから
ふと考えさせられるものまでさまざまだ。
そんな祖母の随筆を好きなときに読めるよう残しておきたい
そう思ってnoteに少しずつ投稿している。
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