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何も咲かない寒い日は、白湯をあげてみる話



何も咲かない寒い日は
下へ下への根を伸ばせ
やがて大きな花が咲く


これは、
元三洋電機副社長の後藤清一さんの著書であるリーダーズノートに載っている言葉である。
 
 
この言葉との出会いは今年のコロナでチーム活動が自粛となり、
選手たちと会えない期間に始まった
LINEでの日記リレーの
ある選手の座右の目の言葉だった。
 
とても染みる言葉だなーと感じ
意味を調べてみた。
 


誰にでも、何をしてもうまくいかないような時期はあるもの。
そんな時は、
悲しんだり、苦しんだして、
心をすり減らすのはやめよう。
 
今は花が咲く時期ではないのだと、
気持ちを切り替えることが大切。
 
そして、基礎体力・基礎能力をつけることに専念しよう。
 
地道に努力していれば、やがてその努力は報われて
見事、地上に、
大きな花を咲かすことができる。


 
とあった。
 
今シーズンに入って、ようやくコロナの影響から徐々に日々の日常に戻りつつある中で、
練習試合やリーグ戦、大事な大会の日程も徐々に決まり

スタメンで出れる人と、
途中からは安定して試合に出る機会がある人
そして、
試合に時間稼ぎで出る人や、
出場の機会すらない人

に分かれ始めていると思う。
 
コロナが明けて、思うように体が動けない状態から
やっと体が戻ってきたと思ったら試合続きで
中々試合に出れず、出れてもうまくプレーができない。
 
特に、小学生から中学生へ、中学生から高校生へ、高校生から大学生へ、
カテゴリーが大きく変わる選手たちは、
もともと出来上がっているチームに飛び込んでいくわけだから
いくら同じチームのジュニアからユースといえど
また自分を知ってもらうことと、みんなを知るところから始まるわけ。
 
やることがもう、山積みすぎて
うわーーーーーーーーーーーー!
ってなる。

そして、今、
梅雨が長すぎて
気持ちがどよーんとしてる。
サッカーは好きなんだけど。ね。
 
そんな選手がいるのではないでしょうか。
 
でも、最初から簡単に試合に出れるチームなんてほとんどないと思う。
試合に出れる選手には
それなりの理由があり、
出れない選手にも、それなりの理由が必ずある。

 
出れないことを嘆くより、
出れない理由に対して親身に向き合い、
地道に改善に向けた努力をするしかない。

 
以前の記事で
成功において大事なのは、もともともっている技術や知識、経歴などではなく、
どんな態度であるか」が大事であると話した。
 
そして、その態度は
人柄がよく、誠実で、良い価値観とポジティブな態度
であると。
 
人柄がよく、誠実である選手は多いが、
良い価値観とポジティブな態度は中々に難しい。
 
学生の心は本当に
色とりどりに変わるものだからね。
 
「ポジティブになって、自分の課題に向き合いなさい。」

なんて言葉をかけても
これが、試合に出ている人ならその言葉だけで勝手に前向きになると思うけど

試合に出れない人は、
今、陸の見えない果てしない海で、もがき続けているから
こちらの言葉なんて入ってこない。
 
もちろん、選手自身も、自分でなんとかするしかない。
過程が大事だよ。


今の結果ではなく、
どんな過程を歩んだかで、
未来の結果として表れる。


焦る必要はない。


まだまだ伸び代があり、
まだまだ成長できることに、
感謝と喜びを感じよう。


そう、いい価値観と、ポジティブにね。

だけど、選手ばかりががんばればいいわけではない。
選手と指導者は
2人3脚だから。
どういう選手が育っていったかで、
未来の自分は決まると思う。

だから、
指導者に出来ることもあると思う。
 
指導者に大事なことは
自分の力で泳げるようになるまで待つことだけではなく、

手を差し伸べることなのかもしれない。


もがいてる手を引っ張り上げて、
まずは、
冷めた体温を、温かい心で温めてあげることなのかもしれない。
 
泳げるように成長するまで、
時間をかけて、
負担をかけて、
期待をかけて、
言葉をかける。

この4×が大事だと昔あるビックダディが言っていたなあ。。。

というわけで(どういうわけかは感じとって)、

何も咲かない寒い日は、
選手は下へ下への根を伸ばせ。
コーチは冷たい水をかけるのではなく、
白湯でもかけてみるといいかも。

そうすれば、


やがて大きな花が咲く

その花が
Reds Rose
だといいな。

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