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【詩】糸

運命の赤い糸
そんなものあるのでしょうか
だけれども
人との繋がりなんて
まるで糸のように

ゆらゆらと
時にこんがらがり
いとも簡単に
断ち切ることができるのです

そんな儚い
あやうい繋がりを
私たちは信じすぎているのでしょうか

私とあなた
本当に本当に
細い糸で繋がっているかのように
過ごしてきました。
でも、あなたが私の声に
耳を傾けている間は
その繋がりがまるで強固なもののように
感じられたのです
そう まるで
縄で繋がっているかのように

けれど
それは私の思い過ごしでした
あなたはなんの前触れもなく
いともあっさりと
その糸をぷつんと
切ったのです

およしなさい
糸のようなすぐに切れてしまうものに
寄りかかるのは
およしなさい

およしなさい
まるで余計な糸のように
雑に断ち切るのは
およしなさい

ご縁があり繋がった糸なら
必要であれば繋がり
役割を終えれば切れる

身を委ね流れに身を任せておきましょう
寄りかかることなく
雑に断ち切るのではなく

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