短編工場を読んだ
前の「村上春樹を読んだ」でも話したが特別誰の小説を読むとは決まっておらず、好きな作家もいなかったので、
今回は自分の好きな作家さんを探すべく
いっぺんに12人もの作品が読める「短編工場」を読むことにした。
いろんなテイストの話が読めるし、
12人もいるのでいろんな好きが見つかるかも☆
【収録作品】
かみさまの娘 桜木紫乃
しんちゃんの自転車 荻原浩
川崎船 熊谷達也
約束 村山由佳
ゆがんだ子供 道尾秀介
ここが青山 奥田英朗
じごくゆきっ 桜庭一樹
太陽のシール 伊坂幸太郎
チヨ子 宮部みゆき
ふたりの名前 石田衣良
陽だまりの詩 乙一
金鵄のもとに 浅田次郎
以下、ネタバレ感想。
①伊坂幸太郎 太陽のシール
「仕事を辞めて以来、家事は僕の担当になっている。男の手料理と言えば聞こえはいいけれど、ようするに手の抜いた、大雑把な料理だ」
あ~~~分かる~~~~;;
あたしも大雑把な料理だ((+_+))
「家にある食材を煮たり、焼いたりする程度で、味付けは塩かソースばかりだった。だから食材や調理法は違うのに、毎日、台所は同じような香りがしている」
食材や調理法が違うのに同じって分かる~~~~~~!!!!!!と手を両瞼に置き天を仰いだ。
ってか簡単な料理ってだいたい醤油みりん酒が入って来るくない!?
いや私だって食戟のソーマみたいな凄い料理作りたいし食べたいよ!?
だけど1月上旬
Fate/Grand Orderの2019年お正月イベント
「雀のお宿の活動日誌 閻魔亭繁盛期(えんまていはんじょうき) 復刻版」
をプレイしてて、紅閻魔に言われた
「三つ、『料理とは努力である』!」
「『あたし料理の才能がないのよね。』『レシピ通りに作っているのに美味しくないのよね。』」
「『栄養バランスとか気にしないのよね。』『そもそも調理に時間かけたくないのよね。』」
「あ゛゛゛゛~~~!どれもこれも唾棄すべき世迷言でち~!」
「美味しい料理ほど面倒くさいもの!
これはどれほど腕が上がろうと変わらない鉄則でち!」
「レシピは最後まで読み込んで、じっくりとその意味を考えるでち。」
「その上で手持ちの食材で何ができるのか、食べてもらう者をどんなふうに喜ばせたいのか、」
「そういったストーリーを想像するのでち!」
で気が付いた。
私調理に時間をかけたくない人間なんだと。
食戟のソーマみたいな料理が食べたい。なら自分で作るよりそれに似たのを作ってるお店で食べた方が美味しさが確定してるし作る等の手間がないじゃんって………。
……料理教室に行こうかねw
料理の話しは置いておいて、終わり方も良かった!
やっと妊娠したって分かったけどあと3年で小惑星が落下してくる。
優柔不断決定戦があったら絶対1位の旦那が37ページかけてやっと産んでほしいって言えたけど、
まさかの産婦人科がヤブで誤診の可能性があるという。
別の産婦人科で見てもらったら本当に妊娠してて、
しかも双子やった!って嬉しいシーンで旦那が言った言葉が「それならオセロを二組に分かれて、できるじゃないか」がとても幸せだった(^^)
後で知ったのだが、
伊坂幸太郎の終末のフールも面白いと聞いて読む予定なのだが
その中に太陽のシールも入っているらしい。
まぁ読まないのが出た分早く終末のフールが読み終えれると考えようw
②石田衣良 ふたりの名前
2人の新しい家族になった猫に最後名前をいろいろ考えて、
さぁ、猫の名前はなんなんだ?て最後のページに行くと
「二週間後、元気に子猫が退院する日まで、その名前はふたりだけの秘密だ。」
で終わり…。
そういうあとは読者の想像にお任せ☆みたいな終わりかたって好きじゃない。
はっきりさせてほしい。
この作品は作者の物で、いろいろ考えがあってストーリーを考えるんだから、ちゃんとどうなるのかも決めてほしい(;O;)
この気持ち…
急に打ち切りで最終回になって、「俺たちの戦いはこれからだ!」展開な終わりを思い出した。
③乙一 陽だまりの詩
女性ロボを作った男性をなぜか「白い服」を勝手に白衣と想像してて(ロボ作ってるし)
この男性をジャンプで新連載してるAGRAVITY BOYSのゲラルトとイメージしてしまっていた。(今確認したらゲラルト白衣着てなかったw)
作中の雰囲気も
AGRAVITY BOYS 3話ラストの
ゲラルト「…うんち… …出たよ…!」みたいな光輝いてるイメージでおった。
女性ロボはヴァイオレット・エヴァーガーデンのイメージで読んでた。
少しずつ心を学んでいき悲しいけどいい作品でした!
後半そういうことだったのか!という驚きもあり面白さも有り。
今回の収穫は伊坂幸太郎と乙一に出会えた事でした。
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