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何気ないシーンが心に残り続ける


人生、半分以上過ぎて思うこと

60代になり、ふとした瞬間に、漠然と残りの人生を思うことがあります。
体力も気力もある前半の人生と異なり、今まで以上に心と身体の健康を意識する日々。

自分の人生、ぼんやり過ごすだけなんてもったいない。

日々の暮らしに、新鮮な何かや、昨日と違う楽しみを取り入れたい。

これまでの経験を誰かのお役に立てれたらいい。とても嬉しい。

無理はできないけれど、そんな自分になれたらと、憧れます。

思い出は、心に刻まれる

この数年で、二人の同級生が旅立ちました。

一人は、幼い頃、いつも一緒に遊んだKちゃん。
大人になってからの交流はありませんでしたが、何気ないシーンが今も心に残っています。

一時期「ぶたぶたこぶた、こいつに決めた!ぶー」っていうCMが流行っていて、Kちゃんがいつも真似していた光景。
声も歌も、何だか可愛くて、私は大好きでした。

また、小学校の屋上で学年集会をしていたときのこと。
シーンとしている中、突然「ぷりっ」という大きな音。

みんな、顔を見合わせて(あれ?!)っていう表情。
すると、Kちゃんが恥ずかしそうに「ごめんなさい」。

堅苦しい集会の場が、温かい笑顔に包まれて、一瞬で和みました。


もう一人は中学時代の同級生だった、ひょうきん者のHくん。
卒業後は長い間会うこともなかったのですが、数年前、ミニ同窓会で何度かおしゃべりしました。

Hくんと言えば、思い出すのは、中学時代の何かのイベント。
クラス全員が色紙に好きな漢字を一文字書き、前に飾ったときのことです。

校長先生がやって来られて、黒板の漢字を眺めながら、Hくんの色紙の前で立ち止まりました。

Hくんは字が上手だったので、私たちは内心、Hくんが褒められるのでは?!と期待していました。すると、

「この漢字、横棒が一本足りないねぇ」と、校長先生。

「達」という漢字が間違っていのでした。
(それまで全然気がつきませんでした)

期待していた展開にならなかったので、何だか妙に可笑しくて、今も不思議と心に残っています。

一瞬一瞬を大切にしたいと思う

他の人から見れば、本当にさり気ないシーンばかりだと思います。

けれども、私にとっては大切な、心に残る思い出として、二人の姿が刻まれています。

日常の、何気ない出来事も、一つ一つはかけがえのない瞬間に変わる日が来るのですね。

誰かと過ごす時間、目の前にある光景、今というひととき。

心を込めて、慈しみながら、これからも生きていけたらと思います。

写真は台湾台東部(長濱)で見上げた空

10月末の太陽と空。昼間は夏の暑さでした。

地球上、どの場所にいても、太陽はちゃんとキラキラしていますね。

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