ちっぽけな自分に降り注ぐ優しさに気づいたら

トラウマと付き合うのは難しい。
怖かった、という記憶が、ちゃんと残っていて
ことあるごとに思い出してしまうから。
小さなことでも心配し続けてしまう
心配性のわたしには、抱えきれないくらいの
大きな怖さを、度々思い出してしまう。

人によっては、なんてことない出来事たちなのかもしれない。
そう思うだけでも、少しだけ心が軽くなる時もあるけれど、
でも、日々悩みの渦に入りがちなわたしにとっては、
なかなかの大きな岩のように、
過去怖かった出来事のいくつかが、
心にのしかかっている。

また怖いことが起こったらどうしよう。
また同じように怖い気持ちが止まらなくなったらどうしよう。

大きな不安をたくさん抱えた、
小さなわたし。

そんな小さなわたしに
優しさをくれたり、親切にしてくれたり、
励ましてくれたり、一緒にいてくれたり、
話を聞いてくれたり、時に笑い飛ばしてくれたり、
そんな優しい人たちに、
同じ人生の時間の中で、
トラウマを持った自分のその人生の中で、
たくさんたくさん出会ったことを思い出すと、

本当は気づかないだけで、
怖さよりも何倍も何倍も、
この世界は優しさに満ちているんじゃないかと、
ふと思うことができる。

そして、怖かった、という気持ちを持ちながらも、
たくさんの不安や悩みを抱えながらも、
これまでも、今日も、
なんとか過ごしてきた自分。
そんな自分にも、
ふと、ありがとう、と言えそうな気がしてくる。

日々悩んでしまうわたしは、
度々そうやって止まらない不安に押しつぶされそうになるけれど、
時にそれは、本当につらいけれど、
その度にきっと、
その不安の何倍もの優しさに気づくきっかけをもらっているのかもしれない。

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