日本一珍妙な祭「かなまら祭」レポ
外国人が殺到する日本一の奇祭に行ってみた話
説明するよりまず、こちらを見ていただきたい。
お神輿が、ぞうさん(隠語)なんです。
なんの変哲もない落ち着いた住宅街を、白昼堂々ビッグなぞうさんがわっしょいする。
それを一目見ようと世界中から集まる人々。
下ネタは万国共通。
もちろん、由緒正しきちゃんとした祭事です。おふざけじゃないんです。金山神社の神様が子孫繁栄や性病避けのご利益があるとかないとか。遊女たちの商売繁盛や性病避けの祈りにルーツがあるとかないとか。詳しいことは知らんけど。至って真面目なお祭なんです。
とりあえず、私も参拝してきました。かなまら様。
駅をおりてすぐ、長蛇の列が目に入りました。
境内に入るのにディズニー並の行列。そして、並ぶ人々の様子がとち狂っています。
頭からレインボーなTNTNを生やしている人
ILOVEぺ2スTシャツを着ている人
なぜかハリーポッターのコスプレした集団
でっかいぞうさん(隠語)バルーンを抱えた人
セクシーな網タイツピカチュウお姉さん
女装おじさん
もう何が何だかわかりません。
狂気に耐えつつ後から合流に来る友達を待ちます。ひとりじゃこのカオスに負けてしまう。早くしてくれ。
無事合流、境内へ。
神社の屋台では、かなまら祭り名物の飴が売っていました。きのこ(隠語)の形をしています。これは絶対買いたかった!
神聖なはずの神社で、どいつもこいつもきのこを舐めているという、とてもシュールな光景。かなまら祭りでは、老いも若きも男も女も、本当にみんなきのこを咥えているのです。
友達の前ですが、状況が状況なので、きのこを舐めることへの抵抗は皆無です。あまりにもきのこに囲まれすぎているので、最早いやらしさや恥ずかしさは感じない。
参拝の前に飴を舐めてしまったので、参拝は口に咥えながらになりました。なんかごめん。
絵馬の内容はやっぱり子どもが欲しいという内容がほとんどでしたが、1個だけ「ずる剥けになりたい」という祈りがあって笑いました。
参拝の後は、屋台を巡りつつお神輿の担がれるのを待ちます。
ふんどしが売られていたり、模したキーホルダーやアクセサリーが売られていたり、キャンドルが売られていたり。
もちろん普通に食べもの系の屋台も出てた!大道芸人もいて、猿が竹馬やってた。
昼過ぎ、人も増えてきてカオスが煮詰まってきました。TENGAの被りものをした真っ赤な全身タイツの女性。胸からきのこを生やした男性。メイド服を着た女装さん。そんな奇妙な人たちに怯え、帰ると泣き出す幼い男の子。そんな弟をなだめようと、口元に棒付き飴(きのこ)を差し出す健気なお兄ちゃん。
美しい兄弟の絆。
その絵面はかなりあかんけど。
そして、お神輿が担がれ運ばれ始めました。
皆ぞろぞろとぞうさんを追いかけます。
奇天烈な夢のような光景です。
お神輿が神社に帰ってきたあたりで、私たちは帰ることに。一日で相当な数のぞうさんを見た気がします。楽しかったー。
日本が誇る珍妙な祭、皆さんもぜひ。
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