子育て中の仕事の条件、絶妙なバランス
子育てしながらの仕事って、バランスを取るの、難しくないですか?
私は一点集中型なので、仕事だけ!というのが一番楽です。
子育てしながら、自分のこと、家族のこと、家のこと、家計のこと、仕事、家事・・・みっちりな中にイレギュラーなこともたくさん起こるわけですよね。
皆さん、ホントどうやってやりくりしてるのっていつも思うくらい、私はバランスを取るのが難しかったです。
我が家は子ども3人ともそれぞれの理由で療育センターにお世話になっているので、受診や通所の予定もやりくり大変です。
まだ模索している部分もありますが、今までの過程と得られたことを整理したかったのでまとめてみました!
我が家の経済状況を加味したマイホームの決断
仕事について語る前に、我が家の世帯収入の最低限の条件ができてしまったキッカケとして、マイホームの購入がありました。
後悔は全くしていないのだけれど、私が仕事を続ける理由のひとつなので、整理のためにも最初に書かせてもらいます。
我が家は子供を授かる前にマイホームを決断しました。
我が家に選んだのは、駅歩10分程度、近くに公共施設が多く、徒歩圏でお店なども揃っていて、当時は車を持っていませんでしたが、不便を感じないで生活でき、通勤も楽、という立地重視で選びました。
立地重視にすると簡単に予算オーバー・・・それでも購入の決断をした理由はそこに住みたかったから(と言ってもこだわりがあったというよりは、夫の生まれ育った土地で、夫が気に入っていたからという理由だけど)。
そのころは夫婦でファイナンシャルプランナーにライフプランを立ててもらっていたので、収入、投資、支出のバランスを見て、マイホームを購入しても大丈夫か慎重に決めました。
私は子育てしながらフルタイムで働くつもりだったし、子どもは2人は欲しかったので、それを見込んでプランニング。
一応、子どもたちは高校以降、私立に行く可能性を考慮しました。
車も子どもが生まれてから購入し、確か5年おきに買い替えるとかにしたかもしれない。
結果は、購入したい家を購入した場合、私は仕事をやめてしまうと家計はマイナスで、パートでも続けていければ何とかなる、というものでした。
私は子どもも産んでいないその状況で、未来はわからないというのに、
「ま、大丈夫でしょ、何とかなるなる。」と購入を決断!(軽い)
購入してすぐ子どもを授かり、翌年長男を出産、2年後に次男を出産、産休はどちらも1年とり、復帰後は時短勤務で再開。
産休中は給付金、産後はお給料で生活は何とかなっていました。
例えば、毎月家計簿をつけていたのですが、出費がかさんで大赤字になってもどこから補填しよう?と考えなくても大丈夫なくらい、まあまあ何とかなっていました。
生活費とは別に、私の給料から車購入費と家の修繕費を貯金できる余裕もありました。
今思えば、だいぶ余裕あったんです。
未来のことはわからない
未来ってほんとにわからない。
当たり前だけど、私は結構甘く考えていました。
仕事が好きだったし、ずっと続けたいから大丈夫って思ってました。
それがこの職場では難しいかな、と思ったのは、長男が2歳で発達の凸凹を指摘され、年中から週1回の療育に通うことが決まったから。
もうひとつは次男がお腹にいるときに震災があり、帰れなくなったときに「両親のどちらかは家の近くで働いている方がいい」と心から感じたから。
当時、朝7時に家を2人で自転車で出て、長男を保育園に預けて電車に乗り、私は30分、夫は50分かけて通勤していました。
そんなに遠くはなかったけれど、何かあったときには遠く感じられる距離でした。
このころ、私は土日出勤が月に2〜3回あるシフトで勤務していたので、週1回の療育なら何とかなりそうな感じだったのですが、距離を考えて転職することにしました。
1回目の転職
近くの職場で平日週4回、9:00ー16:25の非常勤、給料もそんなに変わらず(時短勤務で引かれていたことを考えると)良い条件で転職できました。
ところが、次男がその頃2歳で自我が爆発していた最中で、職場の人間関係でつまずいてしまっていて余裕がなかった私は対応し切れず、いつも保育園に迎えに行って帰ってくると次男に叩かれまくり、泣きながら夕飯を作るというヒドイ状況で生活していました。
多分、保育園に迎えにいた私の表情がヒドかったんでしょう。
この頃は車通勤していたので、帰りに職場で悔しかったこと、悲しかったことがあると泣きながら運転して帰るという情緒不安定な状況も多かったんです。(今思うと危なすぎる・・・運転は精神状態、大事です!)
次男は人の表情にとても敏感だったので、辛かったんでしょうね。
また、療育センターに通所していると、イレギュラーな受診や勉強会がたくさんありました。
長男と向き合う時間がたくさん増えたのは良かったのですが、仕事の調整がかなりのストレスになっていました。
2回目の転職
そこで、仕事の調整がしやすくて何かあっても帰ってこられる職場に転職。
週3回、8:30-17:30で子供の熱などの突発休みにも対応、振替も可能、時給もいい、という好条件で転職できました。
ところが、この契約条件は事務側との契約で、現場からはこの条件では困ると最初からトラブルがありました。
さらに途中から次男の療育フォローも決まり、予定を組むのが難しくなってきました。
それでも何とかやってきましたが、三男の出産で産休復帰の時に話し合いでまとまらず、退職。
勤務条件って難しい…。
こうなったのは仕方ない部分もあるし、最初の契約の時の甘さもあるし、人間関係の部分も大きいと思います。
それでも一時期、私は子どもにも社会にも必要とされていない人間なんだと落ち込みまくりました。
また、人とのやりとりも苦手な人間なんだ、と自信もなくしてしまいました。
3度目の正直!3回目の転職
夫に何度も話をしました。
もう自分ではよくわからなさすぎて。
感覚的にはもっともっと仕事をしたいし、中途半端じゃなくて、しっかりやりたいんです。
でもそれをやると、家事やるだけで精一杯、子どもとの関わりも最低限になるし、自分の時間が持てずに気持ちのクールダウンができずに、無駄にイライラしてしまう・・・それが嫌。
私の仕事では夫ほどお給料のUPが望めないと思うし、ここは私がやれる範囲に減らして、細々とできる範囲で続けていって、子供の手が離れたらまたガッツリやれば良い・・・今は今しかできないことを優先しよう。
そう思うけど、不安、何だか満たされない気持ちがある、何がそうさせているんだろう?
答えは出なかったけれど、次のステップに踏み出すことにしました。
次の職場は一番やりたかった分野でした。
働く時間が難しく、フルタイムでは選べなかった分野だったけれど、平日週3〜4日、午前中のみ、扶養内上限ギリギリで働くことにしました。
ちょうど近くに職場があり、三男の保育園も奇跡的に何とかなったので(フルタイムで0歳児、4月入所でないとなかなか入れない地域)転職しました。
今はそこで2年半、勤務しています。
事前の予定での休みは取れますが、子どもの熱などの突発休みには対応できない(私の代わりがいない)ため、何度も夫に休んでもらい、その度に子どもの熱でそばにいてやれない罪悪感や情けなさを感じて辞めたいと思いました。
途中、今小5の長男が不登校になり、一緒にいてあげたい、勉強や楽しみを一緒に分かち合いたい、そんな想いからさらにその想いを強めていきます。
でも結局、そんな状況でもやめずに続けています。
転職を通してわかったこと
私の場合は子どもの療育との兼ね合いでの転職だったので、条件は療育や子育てとの両立が目的での転職でした。
でもね、子育てがしやすい、子育てが優先できる職場を選ぶと、私にはうまくいかなかったんです。
私の心は子育て関係なく働くことを求めていたし、仕事にやりがいを求めていたんですね。
それなのに子育てを優先できる条件で仕事を選んでいたので、条件が合わなくなるともう続ける意味がなくなってしまいやすかったんです。
つまり、やりたい仕事を優先して選択→自分の条件でも働くことは可能か相談してみる、の順番が大切でした(今まで条件を先に検索していました)。
やりたい仕事なら、多少子育てや職場の人間関係でゴタゴタしても、給料が納得いかないことがあっても、投げ出したい気持ちになっても、どこかで持ち上がったり、家でうまくいかないことがあったときに気分転換になったり、持ちつ持たれつな程よい距離感で続けられるんだなって思いました。
今の仕事は家からの距離の近さとやりたいことを優先し、給料は二の次(そのため扶養内の選択をしたわけですが、それも最初は不満でした)、突発休みの対応もできない条件でしたが、やりがいがあって、楽しくて、自分の成長も大きくて、何より仕事を通しての人との関わりがとっても心地よいんです。
子育てをしながらの仕事は周りの協力がないと、思いっきりやることってなかなか難しいですが、だからこそ一番大切にしたいことをしっかりと見極め、自分のための選択することが大事だと思いました。
新しい視点を持つことの大切さ
ちなみに今の職場はいろんな意味で面白いです。
今までで一番小さな組織なので、社会の縮図が見えるし、トップの考え方と職員の温度差とか、想いの伝わり方とか、もうね、すごく勉強になります。
そういう視点が持てたのは、ここへ就職してから在宅での収入を目指し、起業の世界に足を踏み入れた経験から。
一部の世界ではあるけれどそういう世界をのぞけたことで、世の中の人の考え、ビジネスのあり方、人の心の動かし方、自分との向き合い方を知り、視点が変わったからだと思います。
視点が変わると、今までまともに受け止めてしまっていたいろんなことが、とても冷静に受け止められるようになり、目先のことに捉われすぎずにすむようになりました。
職場との距離感、職員との距離感を改めて見直していく中で、家族との距離感も見えてきました。
何でもすぐに結果に結びつけず、ひとつひとつのステップを意識して、無理せずに取り組んでいく流れを体感したことで、詰め込まずにすむようにもなりました。
これはね、実は子育てにもかなり通じていて!!
物事の道理っていうのは何でも奥でつながっているなぁ、原則って同じなんだなぁ、と思います。
深めていってつながって、つながっていくからさらに深まる。
子育てしていて、うまくいかないなぁーと思うことばっかりだけれど、そういうことか、こういう学びにつながるのか、そういう視点で見られると苦行でも忍耐の訓練でもなくて、私の人としての成長を後押ししてくれるような感じ。
うまくいかない奥には、必ず足りない視点や私の世界の狭さ、価値観の固さがあったりするんです。
子育ては子どものコントロールではないから、うまくいくものではないんですよね。
自分が大切にしていきたいことの再確認の機会、人との違いを知って尊重する機会、自分をコントロールする機会を与えてもらった、そんな感じ。
今、私は三男の寝かしつけに奮闘している最中なんですが、寝る前の時間の過ごし方を改めて見直していて、得られる感覚が安心だったり、ホッとしたり、ジンワリあったかい感じだったり、感覚を大切に過ごす意味を実感しています。
大切にしたいこと、大切にしたい感覚、今までこんなに考えてこなかったなぁ、と上記経験から改めて感じました。
皆さんはどうですか?
自分の学びを整理して、言葉にすることができ、今日はとってもスッキリです。
読んでくださり、ありがとうございました!!
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