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子育て中も妻でいる時間をつくる

子育てで頭がいっぱいになっているとき、ふと感じることがある。

夫との距離が微妙。

ケンカしたわけじゃない、いつも通りなんだけど遠い気がする。

ちょっと気になってハグしてみる。

なんか違う。

そんなことを繰り返して、やっとわかったことがある。

それを言葉にしてみようと思います。


お互いの温度差、それが違和感につながる

共働きで子育てしてきて思う。

お互いの仕事、収入、将来設計、性格、親としてのスタンス、それらを総合的に考えた結果、どちらが保育園の送迎や熱を出した時の対応、イベントの出席などに関与していくかが決まる。

友人で同じ医療技術職同士の夫婦がいる。

完全にフィフティフィフティ。

我が家は通勤に時間のかかる公務員と医療技術職。

フィフティフィフティがよかった。

でもそうはいかなかった。

通勤時間の長い夫は保育園の送迎ができなかったし、長男の療育が必要となったとき、勤務時間の融通を利かせられるのは私だった。

4つ年上の夫、結婚した当初はそんなに変わらなかった年収も産休・育休を2回取った後の私とは差が開いていた。

我が家の将来を考えたとき、夫にはしっかりと働いてもらうのがいちばん効率よかった。

私はずっと同じ職場で働き続けたかった。

でも仕方なかった。

子どものために時間を使う価値があるのは今だけ!

それに迷いはなかったけれど、私だけが条件を変えて、夫は何も変わらないのが羨ましかったし、ちょっぴりズルイと思った。


今、パートで生活費を稼ぎながら、子ども関連はほとんど私が担当だ。

次から次へと出てくる子どもの課題に、私はいつも迷ってばかりいた。

私ばっかりなのはフェアじゃない。

一緒に考えて欲しかった。

一緒に悩んで欲しかった。

一緒に結論を出して欲しかった。

だから私はなんでも夫に伝えたし相談したし、夫にもできる範囲で子どもと関わる時間を大切にして欲しいと頼んだ。


夫は3人の子育てで家事や育児の関わり方がかなり上達した。

私はすぐにパンクしそうになるため、夫によく頼った。


私の調子がいいと夫も調子が良かったし、家族がいい感じだった。

私がキツくなってくると夫に頼り、夫の支えでなんとかバランスを維持していた。

夫のキツイときは一番バランスが取れなかった。

そんなとき、夫は自分を守る方法をよくわかっている。

人と距離を置いて、心を落ち着けるの。

そんなときに感じるのね。

あ、遠い気がする、と。

いつもとなんら変わりない生活のふとした瞬間で、ホントにわずかな感覚なのだけど。

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子育てから離れて夫婦の時間を持つ大切さ

遠い、と感じると私はよく夫にハグした。

距離を置いているのがわかると寂しかった。

でもそれは自分と家族のためだった。

わかってあげられてなかったな、と思う。


つい最近もそう感じた瞬間があった。

私は三男を寝かしつけた後、リビングに降りてきて最近夫婦でブームの甘めのワインをお気に入りの2つのグラスに注いだ。


「仕事でちょっと大変なことになっててさ。

 しんどいんだ。」


普段あまり仕事の話をしない夫が口を開いた。

ああ、こういう雰囲気ではポロッと漏らすことがあるんだ。


「ごめんね。

 最近子どもたちも色々あって、私ばっかり話してたね。」


「いや、それは必要な話だから。

 でも時々しんどかったのは確かだけど。」


それからワインを飲みながら、次男がお腹にいたときに行った旅行の話を思い出して笑った。

若かったからできたこと、いっぱいあったねって。

その時々で私はよく不満を漏らしていたけど、後から思い出せば全ていい思い出だった。

この人と出会えて、結婚できてよかったな、と思える時間を過ごして思った。

子どものことで頭がいっぱいになっていて、最近こういう時間を作れていなかったな。

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夫婦のバランス

夫婦でケンカになったり、うまくいかないなと思ったり、イラついたり、もう限界!とわけもなく思ったりするときはきっと心に余裕がなくなっているときなんだと思う。

私だと自分の仕事や子どものことで頭がいっぱいになっているときがそれだ。

頭がいっぱいのときは相手のことを考える余裕がなくなっている。

思いやりに欠けた言葉がカンタンに口から出てくる。

夫はそれをしたくないから距離を置く。

いがみ合うよりよっぽどいい作戦だと思った。

私もある程度は自覚してコントロールしたいと思った。


夫婦のどちらかが調子悪いな、というとき、意識して夫婦の時間を作るのがいいという結論に達した。

私たちは以前、お互いに休みをとって平日ランチをしたり、土曜日の夜は夫婦で溜まった録画の番組を見る時間にしたりしていた。

ところが余裕がなくなってくるとそういう時間を取らなくなってしまい、気がつくとギスギスしたり、なんかうまくいかないな、と思う時間が増えていた。

余裕がないときこそ必要な時間なんだと思う。


私が特に夫の変化に気づくのは、仲良しの時間だった。

普段、あまり主張が強くなく穏やかで、淡々と生活して見える夫だが、心はきっと違うんだと思う。

仲良しのときがいちばんハッキリ夫を感じられる。

調子が悪いとき、落ち着かないとき、心に余裕があるとき、滅入っているとき、らしさが発揮できているとき・・・普段の生活ではなかなか垣間見られない夫の感情がすごく伝わってくる。

ホントはそういう感情をしっかりと持っている人なんだ。

でも普段は穏やかさに包まれている。

夫が身につけてきた処世術なんだと思う。

私はその奥にある夫の気持ちに気づける余裕が、男の子3人の子育てに気を取られてなかなかなかった。

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子育てを最優先にしない

子育て、大事です!

親としての責任もあります。

でも夫婦でそこから離れる時間が少しでもあると違う。


「夜、寒いと言ってあなたを避け続けた。

 寒かったのは嘘じゃないんだけど、どうしても距離を縮められなかった。

 あなたの中は子どもでいっぱいだったから。」


ゆっくりとワインを飲みながら話せた日、夫がそうっと言葉にした。

寒いと布団にもぐる夫を見て、風邪じゃないといいな、体調が悪いのかな、と心配しながら違和感はずっとあった。

その違和感をないものにしてはいけなかったのだな、と思った。

夫婦でお互いにお互いを思いやる時間が大事だと実感した。

二人でそれぞれが違う画面を見ていたっていい、二人だけの空間にいて、なんとなく一緒の時間を過ごすだけでもその後に流れる空気が違うと思った。

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心のバランス

今回、改めて自分の心のバランス、心の余裕が大切だと実感した。

自分ばっかりになっているときはイエローカードなんだ。

不満をぶつけるのではなくて、自分の負担をとにかく減らす。

それは最近流行りの片付けでも同じだよね。

モノを減らす、やることを減らす、そして心の余裕をつくる。

そうしないと見えないものは感じられなくなってしまう。


週に1〜2回は夫婦だけの時間をつくり、一人の人間として、または一人の女性として夫の前に存在し、最近感じたこと、楽しかったこと、二人の思い出話をする・・・。

日常からちょっと離れたことをして、ふっと力を抜く瞬間を共有したいと思う。

そんなときに、コンビニやスーパーで見つけた贅沢スイーツや面白い食べ物をテーブルに用意してみるのもいいよね。

夫婦でフッと力を抜く瞬間に、何か用意したり意識したりしていることはありますか?

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