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動けない時は動かない

ステイホームで動かない生活をしていて、運動不足なのはわかっているんだけど・・・と動けないことを嘆いていませんか?

環境を変える、意志を強く持つ、も大切だけれど、動けない時は動かなくていいと思います。

なぜかというと、動けない理由が他にあるからです。


からだは正直、心も正直

私は普段、からだのトラブルがある方に治療をしています。

例えば腰が痛い、膝が痛い、などです。

同じ場所が痛いとしても、実は原因はさまざまです。

関節痛、筋肉痛、神経痛。

筋肉痛の中にもオーバーユース、血流が悪い、伸びなくて痛い、筋アンバランスによるもの、動かなくて痛い、色々あります(表現下手ですみません)。

私はトラブルを起こしている原因を突き止め、原因に対して関節の位置関係を整えたり、筋肉の状態をよくしたり、うまく使えるように促したり、できるだけ体が楽に動かせるように整えることをしています。


からだが楽になると心も楽になるし、多くの方はどんどん元気になっていきます(自己回復能力)。

もしくは、長く向き合っていかなくてはならない状況に気づき、自分で自分のケアをしなければならないのだと実感され、自身でケアをする覚悟ができたりします。

また、手術を決断される方もいます。

自分のからだとしっかり向き合えると、自然と治っていったり(自己回復能力)、やるべきことが見えてきたり、覚悟ができたりするんですね。

なので、私は頑張りすぎたり、痛めたり、バランスが悪くなっているからだの部位の声を聞いてあげて(検査や触診)お伝えし、必要なところを整えて、自身でコントロールしていけるようにお話ししていくことが仕事だと思っています。


ところがね、なかなかそのレールに乗っていかない方もいらっしゃるんです。

ご自身のからだの声を自分で聞こうと思えなかったり(余裕がなかったりして)、お話ししても理解が難しかったり(視点が切り替わらない、オコ思い込みが強い)、お伝えしても自分でやらなかったり(やり方がイメージできなかったり、優先順位を低く設定してしまったり)。

「ちゃんと聞いてやらなきゃダメじゃん!」と思いますか?

私はね、からだと向き合うための心が整っていないんじゃないかって感じています。


「やらなきゃダメなのはわかっているんですけど」

「やってみたんですけど(←やってみた、でいいはずなのに?)」

「動く気が起きなくて」

「こんな体になったのは運動してなかったからですよね(自責)」


そんな時

「やらなきゃよくなりませんよ!」

とお話しする方が多いのではないかと思います。

そうやってお話しすることも大切。

真実だから。

でも私は引っかかるんです。

なんでできないんだろう?

わかりますか?

そして、そんなことってありませんか?

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やる気はあるのに動けなかった

最近、自分にもそんな状況がありました。

実は11月からメンタルが低空飛行で・・・なんだろうな、と思っていました。

オンラインのからだケアも開催したら楽しいし、元気になるのだけれど、重ーーいのです、気持ちが。

やる気はあるのに重たい。

その気持ちに素直に、一度やめてみました。

楽になりました。

でも重たい気持ちの正体は分からなくて、モヤモヤが続きました。

そんな時によく出てきた言葉は

「もっと私の気持ちをわかってよ」

でした。


ちょうど目に止まったタイトルに惹かれて読んだ本に思わぬ答えがもらえて、なんだかスッキリ。

心がね、からだケアにあらず、だったんですよね。

今、自分が求めていること、望んでいることとは違っていたんです。

ちょっと向き合えたらスッキリして、また違うことが頭に入る余裕ができました。

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からだケアに心が向かない人にすること

仕事していると、からだの症状をどうにかして欲しくてこられている方がほとんどなのですけれど、心が悲鳴を上げている場合も多くて、そんな方にいくら「筋トレしましょう」と言っても届きません。

言ってもやれないのです。

そういう方に症状の原因は関節のなんちゃらです、と言ってもそれに向き合う気力がなかったりします。


そういった方に向けてからだを動かしながら、心と向き合うことができるか・・・私は仕事をしながら模索をしてきました。

真理の専門資格があるわけではないので、心にアプローチなんてできません。

私にできることはその方のからだの状態で最適な運動を提供すること。


からだを良くするために自分でやってみましょう、ではなくて、淡々と練習を促しながら

「この練習はね、〇〇さんのこの頑張りすぎた筋肉を緩める練習なので、この辺の気持ちがいいなぁと思える強度でやってみてください。」

「この練習は弱くなったこの筋肉をよく働けるように促す練習なので、使っている感覚を感じてみてください。」

「使っている感じがわからなかったら、ちょっと触ってみて、モリっとしているのを感じてみてくださいねー。」

「あ!すごい上手!!それ、その動き、バッチリです!ちゃんとこの筋肉、使えてます。」

「左右差、どうですか?どちらかが重たいとかありますか?」

こんなふうにからだに意識を向けてみたりもするし、


全然関係のない話で自分の中から出てくる言葉を大切にするような時間にすることもあります。

2つ目の方法は気をつけないとそれがメインになってしまい、「話が聞いてもらえる時間」といてインプットされると後々エクササイズがしにくくなってしまうので注意です。

でもそれしかできないくらいの人もいます。

とりあえずからだを動かしにくる、それだけでも十分、という方。

それを積み重ねていくことに意味があるだろうという方。


で、ある時フッとエクササイズに意識が向いて、取り組めるようになったりする方もいるし、心とともにからだが自然と良くなっていく方もいます。

でもなかなか動けない方は、心が休みたいって言ってるんだろうなって思います。

それでいいと思うんです。

心の声を聞いて、からだをいたわってあげてほしいです。

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ちょっと前向きな気分のときは

調子が悪い中でも少しいいときがあると思うんです。

そんなときは大きく伸びーーをしてみてください。

手を天井につけようと真っ直ぐ上に!

踵も上げてグイーーッと。

で、大きく鼻から息を吸って、肺をたくさん膨らませて、ゆっくりと吐き出してみてください。

そのまま片足立ちして、上げた足を大きく回してみてください。

グラグラするでしょう?

倒れないように頑張って!!


ちょっとスッキリしませんか?

からだと心はつながっています。

無理はしなくていいのだけれど、調子がいいときは少しでもからだを動かすのをオススメしますよー。

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動かなくても大丈夫

最後にひと言。

人は心が元気になると自然と動きたくなる、もしくは自分に適した動きができるようになる、と思っています。

なので、焦らなくても大丈夫なんです。

無理に動かない、たまにはそれも大切にしてみて下さいね。


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