Noboru Oyama

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最近の記事

フワフワした不安という世相

大阪の心療内科で24人の方が亡くなった。放火の疑いが強い。また,昨日はタレントの松田沙也加さんが転落死された。自死の可能性もある。 コロナ禍のいま不安が増殖していると感じる。大衆心理はどうなっているのか。昨日のある出来事を通じて考えてみたいと思う。 昨日,実業家の前澤さんが「宇宙からのお金配り,ハズレなし」というイベントを行った。私は彼が先日宇宙に200億円を払って行ったニュースをみて苦々しく思っていたのだが,単純にお金がもらえるならと興味をもった。 彼が企画したのは新

    • 能力やスキルを高めて得をするのは誰か

      僕は哲学者ではない。 しかしニーチェの言葉には興味がある。 ペシミズムで名高い人物だが、なぜか若い頃から彼の言葉には惹かれる。 おそらく生きる上でペシミズムがもつ処世観、実存療法のフランクル流に言えば「自己距離化」に通じるフレーズが何か心の救いになるからだと思う。 そこで「超訳 ニーチェの言葉」(白取晴彦訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)から「自己距離化」に通じるような箇所を抜粋してみたい。 「おおかたの人間は、自分に甘く、他人に厳しい。 どうしてそうなるかと

      • 克己心

        今朝とても寒かった。それでも二、三日前から散歩を再開している。ドラクエウォークも同じく再開。寝起きからとても寒いので、行きたくないなあという気持ちとの格闘だ。散歩している最中はドラクエウォークはWalkモードにしているから見ない。少し見たい時もあるけど、終わってからの楽しみだ(といいつつ散歩の終わりごろは見ちゃうんだけど)。ドラクエウォークは全くいい武器をひかない。1円も課金していないし、期待はしていない。平均70レベル以上になってきているし、歩くきっかけになるのが一番だから

        • 「孤独からはじめよう」(書評)

          今朝は書評です。 中野 善壽「孤独からはじめよう」ダイヤモンド社 話題の本ですね。著者は著名な経営者の方。読後感としては『まさにコロナ禍のいま求めていた本』でした。移動制限されている2年間、読書ぐらいしかすることがないと感じている日々です。 商品を作るにしてもサービスを売るにしても、大量生産によって利益を上げる時代は少なくとも日本では終わった、と著者はいいます。そしてSNS全盛時代のいまでも、身近な目の前の人のためにできることのクオリティーを上げること、モノやサービスを

        フワフワした不安という世相

          「金持ちが勝ち」の世の中でいいのか?

          「自分の才能をのびのび伸ばすことができた男性は、もともと子どもに投資を惜しまないゆとりのある家庭の出身者が多いものです」 https://president.jp/articles/-/52292?page=1 久々に上野千鶴子先生の言葉を読んですっとした。僕は男性だし、フェミニストではない。ただ上野先生の言葉はすっと入ってくる。 僕はカッとなる癖がある。腹が立つと結構ものにあたってしまうし、ゲームを壊して妻に呆れられたりもする。でも、深い所で本当に腹が立つのは世の中の

          「金持ちが勝ち」の世の中でいいのか?

          SNSで心理的に「自由」でいること

          ツイッターをしていて皆さん経験があるでしょう。 自分よりフォロワーが多い人をみて、自分に価値が少ないような気がすることが。SNSがもつ毒に社会的比較からネガティブな感情を喚起させるというものがあります。人と自分を比べても仕方ないのですが、妬みや羨望など様々な感情が湧いてくると楽しめません。 そのためGoogle ChromeをブラウザにしていればHide Likes Everywhere(下記の記事およびリンク参照)などを使用すると自分も人もフォロワー数が表示されなくなり

          SNSで心理的に「自由」でいること