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「孤独からはじめよう」(書評)

今朝は書評です。

中野 善壽「孤独からはじめよう」ダイヤモンド社

話題の本ですね。著者は著名な経営者の方。読後感としては『まさにコロナ禍のいま求めていた本』でした。移動制限されている2年間、読書ぐらいしかすることがないと感じている日々です。

商品を作るにしてもサービスを売るにしても、大量生産によって利益を上げる時代は少なくとも日本では終わった、と著者はいいます。そしてSNS全盛時代のいまでも、身近な目の前の人のためにできることのクオリティーを上げること、モノやサービスを買ってもらうならプレミアムとしての付加価値をつけることを考える。なるほどなあと思いました。本書は孤独を肯定的に捉えます。個人としての実力を高める必要があるともいいます。ただし、全て完璧に人との競争に勝つことを勧めるのではなく、むしろ負けてもよいので風にそよぐアシのように、やわらかで変化しやすい自分であれ、と説くのです。

自分の判断はこれでいいのか、将来が見通せない今の世相ですから、不安が後を絶ちません。僕自身、迷いの日々を過ごしています。

本書は自分の心に忠実に生きることを勧めています。世渡りを上手くするために自分の心を後回しにする処世術を勧める本が多いなかで、気持ちがほっとしました。

同じ著者の「ぜんぶ、すてれば」はAmazonプライムだと無料で読めますね。著者の言いたいことは一貫していました。参考にしたいと思います。

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