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リライトの意味も知らなかったライターが、リライトにやりがいを見出すまで
クラウドソーシングでライター案件を取り始めたときのこと。
応募が通った2回目のテストライティングで「リライト」という言葉が出てきた。
……リライト??
恥ずかしながら、ライターの勉強を始めてから2ヶ月目の私は「リライト」という言葉を知らなかった。
とはいえクライアントさんに「リライトってなんですか? 」と聞くわけにもいかず、自分で検索をかける。
きっと正確な定義とは違うが、「すでにある記事を改変する」といった意味だと理解した。
なるほど、Web記事は最初に書いて公表した当時と今では、情報が違う可能性がある。または、半年前には刺さっていた話題も今では通用しない可能性がある。
元々ある記事を最新版に改変するのか。
題材はあるわけだし、簡単じゃん。
そう思っていた。無知は無敵とはこのことである。
0→1より1→100の方が難しい?!
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私は今まで、新しく企画やアイディアを出すことを苦手としていた。いわゆる、0→1の作業にあたる。
逆に、今あるアイディアをより良くするためにはどうするか、そのために現状の課題や伸び代を分析することが得意だった。
過去の経験上、0→1より、1→100の方が私は得意だった。
ところが、ライティングでは全く逆だった。
題材が決まっていると、「その題材こそすべて」のように見えてしまう。
そこから改変しようとしても、どうしても元の記事がチラつく。
「これでも完璧なのにどういじろと?! 」
そう思い手がまったく進まなくなってしまった。
「すでに100%」のものをいじりたくない
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結局クラウドソーシングのリライト案件は、期限が間に合わないことを事前に報告した結果、途中終了となった。
それ以降、私はリライトに苦手意識を持ってしまう。
先日、あるKWで記事構成を考えた後に、同じKWで別の構成を考えてほしい、との依頼をいただいた。
私はいつも、自分の記事は100%だと思って取り組んでいる。
それ以上の記事は私にはもう書けない、というくらいに。
だから、別の構成と言われても困ってしまった。
この上ないものを作り上げてしまったあとだからだ。
結局別のスモールKWをあげて案件は納品したものの、次同じ依頼がきたらもう受けることは難しいと思う。
リライトすることで新しく生まれ変わる、自分の記事
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リライトへの苦手意識。それは、過去の創作物への敬意と同時に、過去の自分のプライドも影響している。
過去のクラウドソーシングでは、以前自分が書いた記事を文字数を増やしてリライトする内容があった。
過去の自分が100%の実力で書いたものを、改変しなきゃいけないなんて。
頑張った自分を否定したようで、嫌な気持ちになった。
しかし今日、自分の記事をリライトしてその気持ちが一変した。
オンラインスクールSHElikesの4月コンペ作品をリライトすることにしてからだ。
私は、ライターコンペ入賞作品の添削内容を見て、いいところや自分の反省点をまとめた。そのとき、これはリライトしなければという気持ちが湧いたのだ。
とはいえ最初はあまり乗り気ではなかった。
過去に書いた記事をコピーして保存し、また新たに書き直すその作業は、あまりいい気分はしない。
でも、反省点通りに直していくと、自分の記事がまるで別人が書いたように生まれ変わるのである!
感動した。そして、楽しかった。
私は初めて、リライトのやりがいを感じることができた。
まだ完成はできていないが、勢いそのまま、完成まで駆け抜けていきたい。
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