「#君のことばに救われた」
すごく素敵なテーマだなぁと思って、思わずnoteを書き始めてしまった。
どれだけ前の事であろうと、忘れることはないなぁと。
このハッシュタグを見つけた時、一番最初に思い出したことばについて書きたいと思う。
【いじめと、いじめられっ子の勇敢な姿】
①いじめっ子。
私は、当時結構「明るい」と言われる性格だったと思う。
今となっては「被害妄想バリバリの感情が表情に出るめんどくさい三十路(過ぎた)BBA」なんだけども。
友達関係は小学校からめんどくさいもので、でも鈍感で実直で自分の事ばかり考えていた私は、長いものに巻かれるタイプだった。
「いじめ」は小学校からも見られたが、中学生になると知恵もさらについて頭の良い奴らの格好の遊びだった。
今思えば「なんであんなことを」と、後悔するばかりだろう。
根っからのいじめっ子はそんなことすら思わないのだろうが。
私は「いじめっ子」と「いじめられっ子」の中間。
どちらにもなりうるような、危うい立ち位置にいた。
当時、いじめっ子だった人たちは、ほぼ同じ部活だった。
私は2つ上に姉がいて、同じ部活だったこともあり、1年生の頃は自然と姉に守られていたんだと思う。
それも2年生に上がるとなくなり、1つ上の先輩(と言ってもそいつだけだが)から、部内でシカトに近い嫌がらせをされた。
奇数になってしまうと、先輩と後輩でペアを組まなければならない時があったのだが、そのタイミングでそいつと組まなければならなかった。
先輩「今日って余りメンバー誰?」
私「あ、はい。私です…」
先輩「えー…私○○(私と同級生、のちにキャプテンになる)がいいなー」
私「…え」
○○「え、わたしは別にいいですけど…」
その時の先輩の態度は他の先輩から「あんな奴と組んだ方がしんどいから、ラッキーだと思いなね」と、フォローされるくらいだった。
ただ、その時はとてもみじめに思えてしまい、悔しかった。
同級生のいじめっ子たちは、その先輩を支持する奴らもいた。
②いじめられっ子。
いじめられっ子は、とても「強かった」。
正直彼女は勉強が苦手で、字も下手だった。
絵を描くことが大好きで、漫画やアニメの話で私とは仲が良かった。
小学校から彼女とは一緒で、喧嘩もよくしたがそのたびにちゃんと仲直りもしていた。
そんな彼女がいじめっ子の標的になったのだ。
きっかけは部活の先生だったと思う。
彼女は「別に暑くもないし、暑くなっても耐えられるから」という理由で、上着を脱がなかった。
顧問の先生は「強がりだ、暑苦しい」という理由(実際にはそんな風に言っていないが)で、彼女をたくさん走らせた。
「上着を着ているの、お前だけだぞ。一人だけ手を抜いて走っているのではないのか。だから暑くないんだろう」と、先生は彼女に言った。
違う。彼女はそんなことで強がったりなんかしない。
先生に言われたとおり、上着を脱ぐと先生は満足して他の作業に戻った。
いまの、彼女への対応は必要だったのだろうか。
上着を脱ぐ、脱がないでたくさん走らされた彼女…。
私はそんな彼女に対して「尊敬」の念を抱いていた。
体力も人一倍あるし、粘り強さもある。
負けん気と我慢強さは、彼女の母親譲りだと思う。
私にはどれもない。
③いじめっ子といじめられっ子。
先生から強く当たられるようになった彼女は、次第に同級生からの当たりも強くなっていった。
なぜその感情が比例していったのかわからないが、【先生が強く当たる⇒私たちも当たっていい】。そんな公式ができあがっていたように見えた。
いつになったら、そんな考えがなくなるんだろう。
大人が作り上げるこんないじめの形も、きっとまだあるんだろうな。
中学生で、まだまだ義務教育の子供たち。
感情一つで、どんどん流されていく。
流された心は、土砂崩れを起こして初めて「悪」に気付くのだ。
私は怖くなった。
彼女がいじめられている。
彼女と私は仲が良いと、周囲から思われている。
【私も、いじめられる…】
漠然と「思ってしまった」考え。
今となっては、本当に愚かだったと思う。
彼女は私と仲良くしてくれていたのに。
私も彼女のことを、心から尊敬していたのに。
気が付いたら、私は彼女を手放し「いじめっ子」になっていた。
彼女は部活の中で徐々に、孤立していった。
④謝罪。
数週間、彼女と話をしなかった。
話してしまえば、標的は私にうつっていくのだろうと思っていたから。
だけど、私は気づいた。
彼女がいなければ、私の学校生活は楽しくないと。
【謝らなきゃ】
そう思えた私は、きっと良かったんだ。
部活をやりにくくなってもいい。
それよりも漫画やアニメの話を彼女と一緒にしたい。
私は泣きながら謝った。
学校で、彼女に「ひどいこと言ってごめんね」と。
彼女は笑って許してくれました。
すぐに。本当にすぐに許してくれました。
「うん。いいよ。」と。
彼女には一生勝てないし、頭も上がりません。
いまでも。
⑤15年後。
私たちは20代も後半に差し掛かった。
私といじめられていた彼女は、それからというものの、前にも増して仲が良くなった。
高校は離れてしまったが、メールのやり取りはしていたし、たまーにだけども遊ぶ時間をとっては漫画やアニメ、音楽の話をしていた。
カラオケは特に、お互いが大好きだった。
彼女とは私が東京に行ってからも、仲良しだった。
今でも一番の親友だと思っている。
彼女と私は正反対。
食から男から服から何から何までなぜか好みが合わない。
だからこそ、お互いに興味がわく。
彼女の近況をきくだけで満足できるし、私も彼女に聞いてほしい話がたくさんあった。
ふと、カラオケへ向かう車中の中で、同窓会の話になり、それから学生時代の話になった。
なんとなく、彼女へ再度謝罪をし、改めて感謝を伝えたくなった私。
「あのさー、中学の時さ、いじめっ子の方に加担してごめんね。謝った時に、「いいよ」って言ってくれて、本当にありがとう。」
と、涙が出そうになりながら、彼女へ想いを伝えた。
今でも「許してないんじゃないか」と、不安になる事もあった。
しかし彼女は。
「え、そんなことあったっけ?w」
これである。笑
もーーーーーーーーーー!!!!笑
私はいまでも申し訳なくなるのに、彼女に至っては覚えていないのだ。笑
あの時がきっかけで、私たちの仲はさらにぐっと良くなったと感じていたのは、私だけだったのである。笑
「嘘でしょーーーーーwwww」
車内に私の悲痛な叫びが響き渡ったのは、そういうこと。
いまでも彼女とは親友です。大好き。
強くて、かわいくて、母やっていて、旦那にも強くて(笑)、私には優しい彼女。笑
は
#え 、そんなことあったっけ?w
でした。笑
それだけで、心がスッと軽くなったよ。
ありがとう。これからもよろしくね!
(おしまい)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?