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更年期は防衛から解放へ

わかっているのにやめられない。
勝手に手が動いちゃう…。
いつの間にか空になったスナック菓子の袋を除き込み、「ハァー」とため息をひとつ。
後悔の念がざわざわと押し寄せていきます。
そんなことってありませんか?
感情に支配された指先は、自分を護るために動きます。
50年もの間、優秀な前衛部隊は指先に指令を出しながら護るための行為を伝えてきました。
ある時は食べること、またある時は性行動、そして八つ当たりなどを戦術として防壁を積み上げてきました。
これから先も更に防壁を積み上げるのか、それとも爆破して新しい戦略を見出すのかは、指先の記憶次第だと思います。

無意識に動く指先が示すのは、今の自分に最善な防衛反応。摘んだり、弾いたりしながら必要のない物を排除し、寄せてはすくいながら必要なもの取り入れていきます。
それは、善悪を超えて、死ぬこともいとわない
脳神経と協力を共にした最高の特殊部隊です。
辛さを満たすために食べる、寂しさを紛らわすための性の解放や万引き。
人の身体は闘いと防衛を繰り返すと、やがて疲れ果てて壊れていきます。

女性は生殖能力が終わると、護る意識が外側に向かうのが成長の過程。
ため息を通り越した先に「ハッ」と気づく時が来ますから、どうか防弾服を脱ぎ捨てて身軽になってみてね。


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脳と指先

スリが真っ当な人生を送ろうと足を洗う努力しても、なかなか難しいそうです。いくら頭で意識しても、人混みの中に入ると記憶が蘇るそうですね。
人混みの中で一瞬にキャッチした情動が無意識に指先を動かします。
どんなに意識しても、うわべの努力は指先には伝わりません。50歳からの万引きも増えているそうですから、生活を支えるお店側も迷惑な話です。
自分にとって重要な事だと脳が判断すると、過去の情動を元に反射が始まります。
「何のため」に指先が動くのか?
その答えは、解決の糸口となります。


口先と指先

指先は温かさや冷たさを感じたり、柔らかい肌触りやゴワゴワした感覚を感じながら、快、不快を認識していきます。同時に耳から入って来た言葉の音は、鼓膜を振動させて脳に伝達されます。
音の波動は、神経繊維からそれぞれの細胞に伝えられるので、共振したものが現実になる仕組み。DNAに記憶された快、不快の感覚は言葉を使い指先を操ります。
「寂しいなら食べなさい」「辛いなら逃げなさい」と内側に潜む感情が甘く囁く。
そのような緩くて脆い防護壁では、すぐに魔が差してしまいますね。
言葉は心を育み、身体をつくりやがて在り方となります。
口先だけの言葉では、指先は戸惑うのです。


炎症という闘いと防護

自己免疫疾患という病気があります。
自分の細胞が自分で傷をつけていくという状態ですが、全身性エリテマトーデスや関節リウマチのように、女性に多い疾患です。

こんなに医療技術が進歩しているのに、詳しい原因は未だにわからないと言われ、女性ホルモンが関係しているのでは?との節もあります。
そもそも女性は子を産む性質を持って生まれてきます。
成熟期になると女性ホルモンが安定して子供がいつ産まれても良い状態に身体が整うので、免疫力が最も高いのがこの時期であり女性の生理機能のはずです。
全身性エリテマトーデスはその成熟期に最も発症が多い原因として考えられるのが自分の中での闘い、葛藤です。
女性の役割を全うしたい気持ちと裏腹に社会的においてきぼりにされてしまう不安と焦りが自己の免疫機能を攻撃的にしてしまうのです。
ダメな自分、価値を見出せない思考のクセは言葉を操り細胞を傷つけていきます。
やがて免疫力を低下させ、症状という現象をつくります。
もう一つ、関節リウマチは更年期世代に多い疾患。子育てを卒業して、新たな役割を見出せている人は女性ホルモンが減少してもそれを補うホルモンと男性ホルモンとが調和されていきます。

50歳まで生きた女性は、介護やお金の問題があったとしても、様々な経験を通して解決する智慧や工夫を知っています。
そもそも日本という国に住んでいるだけで護衛されているので相談すれば必ず解決策が見つかるものです。
人は、考え方によって見事に二手に分かれていきます。自己否定は自らの細胞を傷つけ、自己肯定は細胞を活性させる方向へと…。


日本を守ってくれた先人を忘れてはなりませんね。

現代は、医療が進歩するほど、食事が贅沢になるほど病気が増えてくる世の中ですから、本当に護りたいものは何かを考える必要がありますね。
この瞬間も、私を護ってくれている身体と安全に暮らせる日本の国そして温かい日本の人々や自然に感謝して永遠に繋げていきたいと思います。


指先の記憶は未来に受け継がれていきます。





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