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別れ

さようなら、って言葉はね言わないの、二度と逢えないみたいで
寂しくなってしまうからまたね、って言葉もね言わないの、またが来なかった時に
辛くなってしまうからだからね、ただ手を振って祈るの

明日も貴方が元気で健やかに
幸せに過ごせますように。

言葉が溢れて
偶々文章のような
ものになる。

それが私の日常で
書き留めない
言葉は直ぐ消えて
また現れて。

日常

折角だから

脱皮するように

懐かしくて
新しい事を

初めてみようか

足跡をなぞる

綺麗に重なるように
夏の香りにそぐわない
雪の上を歩くように
君の足跡を辿る

ゆっくりとゆっくりと
一歩、二歩、三歩、半歩
君の歩幅を思い出す

間違えない
此処を歩いた君の背を追う
狭い狭い道を抜けた開けた

嗚呼、嗚呼…
これがーー
君が最期に見た景色

生きたがりの死にたがり

生きたがりの死にたがり

今日も息をしているの
吸って吐いて
吸っては居て
眼は死んでいても
体が動かなくても

今日も私は息をしている
吸って吐いて吸って吐いて

あーあーあーあー

生きていたいの
死ぬことを実感出来るように
始まらないと終わらない
吸っては居ても始まらない

だから行きたい生きたいの

朝目が覚めて
今日も生きてる事にがっかりとする

朝目が覚めて
貴方が息をしている事にほっとする

ただ、息をしているだけで良いとは思えなくて何か何かと探してる

水に溺れて藻に足を取られて腕を掻いてもがくもがけ

吐息が泡になって空へ…きらきらとキラキラと白と混じる眩しさ

自分の中の呼吸が初めて好きになれた瞬間

溺れる間際にやっと

色という言葉に反応する
自分の色が、わからないからか
どんな色?どうせなら温かい色が良い。
包み込んで癒せるような。
微睡みながら傍にいられるような。
嫉ましい気持ちなんてこれっぽっちも
無いって顔して心の中の黒い重い想いに
負けてしまわないように。

普段通り

普段通り過ごす事
私には何よりも難しく
目を閉じて明日も息をする

けれどそれだけでは
認められなくて

どうしたら良いのか
毎日悩むけれど
答えなんて出るわけもなく

今日もぐるぐるグルグル
目が回る普段通り

大丈夫、大丈夫
言い聞かせて爪を立てる
じりじりとした痛みに
理性が戻る
放棄しそうな意識を引き戻す
生きてる生きてる
まだ大丈夫
この程度、大丈夫

きらきらと光る
己の口から吐き出された泡に
反射する光を
私は自分の中にあるのだと
勘違いする

光はもっと強く逞しく
触れてしまえば爛れ
顔を上げれば目がくらむ
けれど息が出来なくなる事も忘れて
私はまた光に手を伸ばすのだ

何度も何度も