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悔しいくらいに「書けなかった」地域取材、かけ出しライターの私が失敗から学んだこと

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インタビュー記事が書けるライターは、重宝される

TABIPPO主催、POOLO JOBの講義に登壇された、ほぼ全てのライターさんの言葉だ。


インタビュー記事を書く上で必要なスキルといえば、話を引き出す、記事の構成、ライティング、理解力、背景知識、etc…、と挙げだしたらキリがない。「まるで総合格闘技」と言われるほど難しいが、その分やりがいがあり、取材する人物や土地を深掘りできる面白さがあることも魅力だ。

今回はPOOLO JOBのインタビュー課題である「地域の魅力を伝える記事」を全く思い通りに書けなかった私が、反省点と改善点を共有する。

これから地域取材、人物インタビューを予定している同志よ、私の屍を超えてゆけーーッ!!


はじめに、POOLO JOBの課題の内容

今回の課題には以下のような条件があった。
さらっと共有しておく。

テーマ 
◯◯の地域の魅力を伝える文章を書いて下さい。

目的と狙い
1箇所 or 1人をピックアップすること。
実際に足を運んで記事を書いて下さい。
記事の企画構成から全て考えて下さい。

取材する相手/場所/宿/飲食店
自分の繋がりがある人/POOLO JOBメンバーの繋がりがある人 or POOLO JOBメンバーでもOKです

文字数
4,000文字

引用:6月POOLO JOBメンター提出課題について

私が反省している、3つのこと

① テーマを絞りきれていなかった

簡単なようで、難しい「ぶれないテーマ」。私が書けなかった原因は、これに尽きるだろう。

今回の課題記事のテーマは「〇〇の地域の魅力を伝える」というもの。大事なのは、自分の思う「地域の魅力」をはっきりとさせることと、なにを通して伝えるかだ。「なに」に入るものは、イベントや自然、食文化やアートなど様々ある。

まずはそこを決めると、読後感もイメージしやすくなるはずだ。ここまでを明確にすれば質問内容も、読後感とテーマに合わせたものをピックアップしていけばいい。ひとつずつ、丁寧に考えよう。


②インタビュイーとのテーマのすり合わせが、不十分だった

想像してみてほしい。過去にあなたはサメが大好きだったとする。SNSでサメの魅力ばかり投稿するくらいの熱狂ぶりだ。しかしある日、あなたはサメに襲われ後遺症が残り、そのうえ大切な人をサメによって失ってしまう。
そんなとき、「サメの魅力について語ってほしい」とあなたに依頼が来たら、語れるだろうか?

過去の情報だけでは、現在のその人の気持ちまではわからないこともある。インタビューのアポイントを取る際に、どんなテーマで、どんな内容の記事にするかをはっきりと伝える必要があるのはこのためだと思う。
インタビュイーに語れないことを語れと求めるのは、酷だ。何より自分も執筆で苦労するので、最初にテーマのすり合わせは必須だ。


③取材する土地、人物についての知識不足

正しい情報がなければ、ただの趣味の文章になってしまう。もちろん正確な情報を集めるのは苦労する。正直なところ、すっ飛ばしたくなる。

しかし自分が読者として考えたとき、正確性に欠ける文章、記事は読みたくないと思う。噂話やスキャンダルが好きな人ではない限り、誰だってそうだろう。インタビュアーとしては、対象についての知識があれば質問内容も作りやすくなる。


けっきょく、基本が大事

3つの反省点をみてわかったこと、それは基本を蔑ろにすると「完読される記事」は書けないということ。基本的なこと、大事なことを、面倒くさがらず、丁寧にコツコツと積み重ねていくしかないのだ。

この記事を読んでくれたあなたが、私の反省体験を活かして、素敵な記事を書いてくれることを心から願う。



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