怒る？叱る？ について考えてみた ＃88
お疲れ様！
現代は、働き方改革、ハラスメント防止など、社員が働きやすい環境を整え、個人を尊重することが重要視されている。
上司が、部下に配慮しすぎて、指導ができ辛い環境になっていないだろうか。
新入社員や若手社員はもちろん、最近では、年上の部下をもつ管理職も増えている。
今日は、「怒る」と「叱る」について考えていきたい。
「怒る」とは
おこ・る【怒る】の解説
１ 不満・不快なことがあって、がまんできない気持ちを表す。腹を立てる。いかる。「真っ赤になって—・る」
２ よくない言動を強くとがめる。しかる。「へまをして—・られた」
「怒る」とは、感情的になって、気持ちをあらわにして注意したり、人格を否定するような言い方をすること。
ビジネスで言えば、上司が部下を必要以上に追い込む行動である。
部下は怒られたことにより、萎縮してしまい、何が悪かったのか、次からどうすべきかを考えられなくなってしまう。
「叱る」とは
しか・る【𠮟る／×呵る】の解説
目下の者の言動のよくない点などを指摘して、強くとがめる。「その本分を忘れた学生を—・る」
「叱る」は、相手の改善すべきところや気付きを指摘して、厳しく注意を与えるという意味になる。
ビジネスにおいは、叱るとは、おもに部下の言動によって誰かに悪影響を与えたり、上司である自分が指示したとおりに動いてくれなかった、ルールを守らない、言うことを聞かないときなどに、あえて厳しく注意を促すことを指す。
「怒る」と「叱る」の違い
「怒る」と「叱る」の違いは、目的があるかどうかになるのではないか。
「怒る」は、腹を立てて、感情をぶつける行為で、目的が、怒りを爆発させてすっきりさせることが目的となる。
他方、「叱る」は、相手のことを思いやって、正しい方向に導くことが目的となる。
今後を見越して、成長を促すという思いが入っている。
「叱る」ことはいいの？
「叱る」は相手のことを思いやっているとのことだが、「叱る」という意味をよく見てみたら、『強くとがめる』という意味が入っている。
この『強くとがめる』というのが、どの程度になるのだろうか。
「とがめる」の意味を確認してみた。
とが・める【×咎める】の解説
３ 過ちや罪・欠点などを取り上げて責める。非難する。「過失を—・める」
「とがめる」は、責める、非難する、という意味になるのだから、これも結局は「怒る」と同じようになるのではないだろうか。
「怒る」「叱る」場面というのは、
・言動により他人に悪影響を与えた
・ミスをした
・指示通りにしなかった
・ルールを守らない
など、会社に悪影響を与えた時になる。
それを責めたり、非難するというのは、現代では違っている気がする。
怒られるべき、叱られるべき部下が、反省しないと意味がないから、これまでは、怒ったり、叱ったりしてきた。
私も、20代の頃、師匠である社長に、ほぼ怒られていた。
いや、叱られていた？
どっち？
時には怒られ、時には叱られ、というのだろう。
感情に任せて怒られたこともある。
諭すように叱られたこともある。
でも、現代ではパワハラに当たる。
きっと、「そんなやつはいらん！」
となるのだろうけど（笑。
話を元に戻そう。
会社を揺るがすような問題を起こしたのなら、責めたくもなるし、非難もしたくなるだろう。
でも、それも「怒り」を表しているのではないだろうか。
問題を起こした社員が、「注意」することで反省するならば、「叱る」必要もない。
ちなみに、「反省」とは、
『二度と繰り返さないように努力すること』
と私は理解している。
口だけの反省ではない。
相手の間違っているところを指摘して「注意」、正しい方向に導き成長を促すような「指導」をすればいい。
「注意」は、相手の問題点のみに焦点を当て、問題となった行動・内容を指摘する。
そのうえで、どうしたらいいのか、を考えさせて、足りない部分を「指導」していく。
「怒る」は感情任せだから、すべきではないが、「叱る」は、この「注意」と「指導」をしても何も改善されない、成長もない場合にする行為だと思う。できればやらない方がいい。
とは言えども、人間は感情が多彩。
感情を殺しては生きていけない。
どうしてもやらかしてしまうことだってあると思う。
それでも、相手に愛情があるのか、ないのか、それは伝わる。それまでの関係にもよるけどね。
やらかしてしまったとしても、その後の行動は見られているから、時間かかっても修復しよう。
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8月27日
— ミカ (@Mikaonearth) August 27, 2024
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