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【作品紹介】痛んでも手放せない

こんにちは。ミサキです。

今日もまたまた作品紹介です。最近、高校時代や大学1年の頃のほどではないけれど、課題以外でよく制作しているなぁという実感があります。ミジュツカで展示販売している作品が思ったよりも好評で、調子に乗ってちまちま描いてます。

さて、今日紹介するのはこちら。『渇望』(英題:Eager)でございます。

ちょっとね、縦に長い構図なので長くないスマホを使って閲覧してる方は見づらいかも知れません。申し訳ない。

右手で黄色い薔薇の蔦を掴み、どうにかぶら下がっている、そういう絵です(どういう絵やねん)。
叶わない夢に追い縋る様子を表現したかったので、高いところに手を伸ばして掴んでぶら下がる、という絵にしようと考えてこうしました。
最初は薔薇ではなく風船にしようかなと思ったのですが、そうすると切実さが出ないし、なんなら簡単に浮いて飛んで夢が叶っちゃいそうだったのでやめました。

なんというか、掴もうとする手がどんなに痛んだとしても手放せない、そういう感じが欲しかったので「棘のある植物にしよう」ということになり、棘のある植物をいろいろ探してみた結果薔薇に。薔薇ってありきたりで面白くないんだよなって思ってたので避けたかったのですが、他の植物は枝があまりにも逞しすぎたり、もしくは花が小さすぎて希望感が出なかったりと、条件に見合うものがなかったので結局薔薇に。

薔薇って本数や色や部位によって色々な花言葉があるようなので、この作品を見てくださるあなたにとって一番都合のいい解釈をして楽しんでくださいね。


(都合がいいって何)

あとはまたかよって感じですが、相変わらずオパール顔彩がマイブームなので、今回もガンガン使ってます。ただ、前回の『歯牙』とは違って、こちらはラメがちょっとちらつく程度に抑えています。あんまりギラギラしてもうざいし。

で、毎度のことですが額装にも拘ってます。
今回も世界堂さんにお世話になり、額とマットの提案をしていただきました。

作品の形状が特殊だから、まず額の種類が少なくて探すの大変だった〜〜
特に拘ったのはマットの色! 『潮』に引き続きチャコールにしようかなと思ってたのですが、思いの外マッチせず。「これはもしかしたら有彩色の方が合うのかもしれん」と思い、「このボルドーとか…」私が言ったところ、店員さんが持ってきたのはなんと深緑。

これがなかなか合ってしまったんですよね。額装で深緑を選ぶとか滅多にないと思うんですけど、この馴染具合がえぐいことえぐいこと。

店員さん曰く「この色、僕は勝手にジャーナルスタンダードカラーって呼んでて。ジャーナルスタンダードに怒られちゃうかもしれないですけど」とのこと。

展示場所がCafe & Dining Bar YUZURIHAなんですけれども、店舗の照明が電球なので、照明の色とこの額装がめちゃめちゃ合うんだなぁ。
もちろん我が家の蛍光灯でも悪くないんだけど、電球色の照明の方が雰囲気が出ます。

とか言いつつ肝心の店舗での展示風景を撮り忘れてしまったので、実際にお店までお越しいただいてご高覧くださいませ。


作品情報
タイトル 渇望/Eager
作者 マツオミサキ(Mijime)
サイズ 40*20(額装込み)
使用画材 シリウス水彩紙、ホルベイン透明水彩、オパール顔彩
販売価格 要相談
展示場所 Cafe & Dining Bar YUZURIHA

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