「こだわり」を味わいに、純喫茶に行く

コーヒーが普通に飲めるようになったのはいつからか。高校生まではカフェラテしか飲めなかったし、夕方以降に飲むと眠れなくなっていたというのに。

私は京都の大学に通っていました。通学路だった河原町駅付近は、ちょっと細い道に入ると、雰囲気のいいおしゃれなカフェがたくさんあります。大学生のときは特に、友達とカフェ巡りを楽しんだものです。

そして今も相変わらず、カフェは大好き。特に最近は「純喫茶」と言われる独特な喫茶店に惹かれるようになりました。

ちょっとだけ説明すると「純喫茶」はアルコールを提供しない「純粋な喫茶店」のこと。つまりそれだけ店主の方がコーヒーに対して深いこだわりを持っている場合が多いのが特徴だと思っています。

もちろんコーヒーもそうですが、「空間」にもこだわりを感じるのです。お店のご主人がいろんなところで収集された素敵な食器、本、アンティークな置物などが、漂うコーヒーの香りとともに無二の空間を作り上げています。

私の大好きな純喫茶のひとつ「DANKE」さんは、特にそんなお店です。コロナで長らく足を運べていないのですが、コーヒーも美味しいし、内観をよく見れば見るほど気になるものが目につく。そしてちょっと薄暗い隠れ家のような雰囲気がすごく落ち着きます。

何より心を奪われたのが、何気なくめくった伝票の裏面でした。

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初めてこれを見たとき、思わず胸がきゅんとしたのを覚えています。笑

伝票の裏に言葉を残す、そんな粋な発想ができるからこそ、そしてそんな細かいところまでこだわりを持てるからこそ、こんなにも洗練された空間を生み出せるんだろうなと実感しました。

私はクリエイティブな生き方に憧れています。ライティングの仕事はもちろん、ルールや型に基づいた書き方も必要ですが、どんな場合であろうと「これは自分の創作物だ」と胸を張れるような文章が書きたい。

そんなこだわりを自分の芯としてしっかりと持ち続けられれば、私もライターとして洗練されていくのだろうか……

ともかく、こうしたDANKEさんのようなこだわり深い空間に触れると、居心地の良さだけでなく、憧れのような気持ちまで湧いてきてしまう。そんな気持ちにさせてくれる「純喫茶」という空間が大好きです。

世の中が落ち着いたら「純喫茶」巡りてぇ〜〜〜

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