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人をはかる「ものさし」は一つじゃ足りない

進んでいることが「常に実感できる」「目に見えてわかる」というのは、案外難しいことだと思います。

「ちゃんと成長できているか」は、自分の中にある不安要素の一つ。人からいただく客観的な評価も大事にしつつ、できるだけ自分で自分と向き合う時間も確保するようにしています。

特に「数値化してはかる」のは重視している手段です。だけどそうやって「可視化できる数字が全て」と考え、それをそのまま成長曲線と捉えるのはなかなかシビアだったりする。

数字はなによりインパクトの強いものなので「頑張ったんだけどな……」と思うことは結構あって、大学受験のとき、伸び悩む偏差値とにらめっこしていた過去をついつい思い出してしまいます。

だけど最近、そんな心持ちが少しだけ変わる出来事がありました。

以前「断捨離した」という記事を書いたのですが、以降も時間があるときに少しずつ物を捨てたり、整理したりを続けています。

当たり前のことだけど、断捨離とか整理整頓って、大規模になればなるほど難しい。わりと時間をかけて多くの物を整理しているつもりでも、ふと全体を見てみると目に見える変化はなかなか感じられなかったりするんです。

逆に整理が途中で雑多になっているところもあるので「なんか私、逆に散らかしてない……?」と、達成感が得られなくてへこみそうになります。

だけど、それはパッと見しか見てないからそうなるだけ。細かいところに目をやれば「あ、この棚前よりスッキリしたな」とか「お!ここ物とりやすくなって最高!」と、進んでいる実感を得られる瞬間はちゃんとあります。

「片付いてないかも」と思うのは、あくまでパッと見の話。当たり前の話ですが、真面目にやった分は絶対に進んでいます。だけどそれが実感できないと、やる気が下がったり不安になったりすることは事実です。

大切なのは「進んでいる」実感をちゃんと持つことで、それを自分で納得しながらはかれる「ものさし」をちゃんと確保しておくことが、モチベーション管理には必要なんだろうなと思います。

もちろんこれは、自分に限ったことではありません。他人のことをより理解しようとするときだって、一つの「ものさし」のみで判断するのは不十分です。

今はとにかく自分の機嫌を上手にとっていくため、いろんな「ものさし」で自分をはかるようにしたい。伸びているところもちゃんと見つけて、伸び悩んでいる部分を「どうしたら伸ばせるか?」を考えるモチベーションに変換するとか。

そうやってこれからも、前に進むことをやめないでいたいな。片付けの終わらない散らかった部屋の中で、そんなことを思いました。

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