見出し画像

Apexで「コミュニケーションの本質」を学んだ

「Apex」という今大人気のFPSゲーム。実は私も細々とやっています。

FPSと呼ばれるゲームを全くやったことがなかった自分が、Apexを一人でやる上で特に驚いたのが「オンライン上で全く知らない人とチームになって、ゲームを進める必要がある」という根本的なところです。

Apexは簡単に言うと3人1組となって、20チーム中の1位を目指すゲーム。だんだん狭くなるマップを移動しながら、出会った敵と戦っていき「最後の1チーム」になることを目指します。

そうなるともちろんチーム内で「どちらに移動するか」「どこに敵がいるか」「どんな戦略をとるか」などのコミュニケーションは不可欠。

もちろん、友人と一緒にやって通話などでコミュニケーションをとれば問題なく進められます。しかし、友人とできないときは皆「野良」として、知らない人とチームを組んでゲームを楽しむわけです。

オンラインゲームとかも全くやったことがなかった私にとっては、それが結構衝撃的でした。

「どうやってコミュニケーションとるの?知らない人と通話とかしたくない」とかなり消極的だったのですが、やってみるとなんだか「新しいコミュニケーションの形」を体験したような気がしたのです。

実はApexでは、直接話さなくてもキャラクターの操作を通じて「最低限のシグナル」を発することができます。「こっちに行こう」とか「あそこに敵がいる」とか「こっちを守る」とか。

私のように「通話したくない」という人でも、こうした最低限のシグナルでコミュニケーションをとりながら楽しめるようになっているのです。

初めは「こんなんでコミュニケーションとれるのか?」と思っていたものの、これが意外と通じあえる。なんとなく意思の疎通がとれる。目的がひとつなこともあって、これだけでも割とうまくいくんです。

もちろん全然通じ合えず即「部隊全滅…」みたいなこともありますし、強い人はほとんど知り合いとチームを組んで、会話をしながら行っているらしい。

でも「最低限のコミュニケーション」の中で、うまくいったときは本当に感動すら覚えるんですよね。

直接話す方がうまくいくのは当然かもしれませんが、こうした「限られたコミュニケーションしかない状態」だからこそ生まれるものもあるように思います。

伝えられることが限られている分、相手がどう考えているかを推し量ろうとするし、それによって自分がどう行動するかも変わってくる。それが裏目に出ることももちろんありますが、だからこそうまくいく部分もあるような気がするのです。

これって普段のコミュニケーションにおいて大事なことかもしれません。「いつでも伝えられる」「言えば伝わる」みたいなおごりに、足元をすくわれることもあるような気がする。最低限の言語の中でも分かり合えるのが、究極のコミュニケーションの形なのかもしれません。

初めて挑戦したFPSゲームで、なんだかそんなことを考えてしまいました。



この記事が参加している募集

最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。いただきましたサポートは、自己研鑽やライター活動費として使用させていただきます。