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映画『ファウンテン 永遠に続く愛』

今日は、『ファウンテン 永遠に続く愛(原題:The Fountain)』という非常にアートっぽい一味変わった映画を見たので感想書きます。

この作品の監督ダーレン・アロノフスキー(Darren Aronofsky)について最初に説明すると分かりやすいかな。
この監督の代表作は、『π』『レクイエム・フォー•ドリーム』『ブラック・スワン』『マザー!』などなど非常に評価が分かれそうな作品を作る事で有名。鬼才ですね。
人の内面と宗教観をミックスした作品を描く印象が私にはあります。

そういえば、『ブラック・スワン』映画館で観てゾゾっとした思い出が笑

そして、今回のこの『ファウンテン 永遠に続く愛』は、どんなものかというとテーマは“生と死”“愛”それに尽きるかなと。。

主人公のヒュー・ジャックマン演じる医師が、愛する女性の余命と向き合い心が格闘する様を映像で見せているんです。
彼の頭の中が幻覚体験から、開かれるわけです。

宗教観たっぷりの映像演出とこの彼の妻への想いが芸術っぽく映像化してある。

私は無宗教で神とか信じてないんですけど、宗教の話を知るのは好きです。だから、日本の大学では理系だったけど欧米文化論で習った細かい宗教話が非常に興味深かった。。

だからこれも一見ぶっ飛んだ映像に見えるけど、飽きずに観ることが出来ました。

北欧神話にエジプトの愛の観念を混ぜたりとかしているのが面白いなと思ったし、不老不死的観念の生命の泉まで出てきてすごい発想力だなと。。

上手くマッチさせてる!

でもよくよく考えると、なんかどの宗教も結局人が作ってるから似ているところがあるんですよね。

例えば、仏教で輪廻転生の考え方あるけど北欧神話でもあったりするしなんだか人の考える事は場所違えど似てるのかなと思ったりするし混ぜる事はできるよね、って事。

映像に没頭するのもそうだけど、生と死について色々考えました。

この映画の主人公は、不老不死を達成できないかなと考えている。だけど、老化は悪性新生物の発生とある意味真逆ですよね。だから彼が見つけた生命の泉が救うとは限らない。飲まれてしまう事もあるわけで。。

現実世界で医者の彼は、彼なりの生命の泉を見つけ、研究するわけですが救われるものも有れば失うものもあった。。

彼はとても苦しみもがき苦しむけど、それは愛だったのでしょうか?

彼自身、それと格闘しています。人は必ずや矛盾ある生き物。

生命の泉は肉体を生き返らせる事も殺す事もする。

ただ、そんな事はもっと広い目で見ればどうでもいい事かもしれない。

お互いに想い合う気持ちの方が、そんなどうでもいい分からない事よりも大事なのではないかと私的には思いました。

生と死とか、愛とはみたいな壮大なテーマをアート風に見せてる作品なのでそういうのが好きな人にはお勧めできます!

前にもここに書いたけど、洋画って結構宗教の概念が反映されてる作品って多いです。だから、知っておくとなにかと楽しめるものが増えます。

日本人は意外と宗教のことなんか関係ないと思ってる人もいると思うけど、異文化の人と関わりだすと宗教の事を知ってるだけで理解しやすくなる事が非常に多いです。

宗教感が知らないうちに、彼らの習慣や考え方そして文化に反映されてる事はすごく多いですから、、

英語以前に相手を知ろうとする姿勢が、コミュニケーションの基礎と思うので無駄ではない話です。

前ちょこちょこ解説したのあったかな?確か…。また気が向いたら何か解説したいと思います!

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