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映画 ペイン・ハスラーズ

Netflix オリジナル映画『ペイン・ハスラーズ』(原題: Pain Hustlers)を最近観ました。

Pain は、痛み

Hustlers は、詐欺師売春婦、そして仕事を精力的にする人の意味がある。

だから、Pain Hustlersはピッタリな題名です。

題名からもうっすらと予測出来る人はいるかもしれないけど、これ、製薬会社の詐欺事件を描いた実話なんですね…。よく最近話題になる痛み止めの話です。

この映画に、“Lonafen” という薬が出てくるんだけど、これは本当の名前なのかと思い調べてみたら、2012年から市場に出始めた“Subsys” というもののようです。実際、英語で検索したら沢山出てきました。モルヒネより50から100倍ぐらい強いとの記述も…!!ガンの痛みに使われるようです。

要は、最近米国で問題になっているオピオイドなどの鎮痛剤中毒にちょっと似ています。

痛み止め中毒の問題は、未だにずっと問題が続いている。最悪、死んでしまいますから。

そんな中、注意を促すためにも作った映画なのかなとも思えます。

映画の作りは、テーマの重さに反してコメディータッチを心掛けている感じでとても見やすい作りになっていました。

Ph.D.って本来は、博士の意味。
だから、科学を愛していないとおかしい。

けれども、ここでの Ddesperated

欲しくて欲しくて堪らない!

そんな人らを集めて、チームをつくります。このLonafen を売るために…

それはIPO(新規上場)の価格上げのためなのです。スタートアップの生き残りは厳しい…

そのために、物欲が異常にある人をチームとして集めるのです。ここら辺の描写が皮肉を効かせたコメディーになっていた。

まあ、こういうのはなんか実際に良くありそうな話に思ってしまいました。繰り返されていることだろうなと。本当は人の命を扱う分野では起こってはいけないのだけど…

そういう場合は、いくら発表したデータなんかあってもそれは嘘になってしまう。しかも、知識ある人が巧妙にグラフや統計を裏で弄って綺麗に仕上げてきます。多くの人は見抜けません。統計の嘘を…。

データの嘘を見抜ける人間は、あまりいないでしょう。実際に現場仕事やものづくり、そして研究などを現場で行ってきた一部の人間以外は。そして、生データから、統計状態を真剣に見てきた人に限られるかと。

だから、詐欺を組織でしたけりゃそれを見抜けなさそうな人を選べば良い。それに加えてDesperateD があれば良いのです。

この映画の主人公は、貧困層。娘が脳腫瘍がある。金稼ぎのために性産業で働く女性です。

他のメンバーも…
それにパーティーの様子も、、、
いかにDのメンバーを上手く集めているか分かる

ここら辺が笑うところなのです。
物欲が激しかったら、売るために何でもする。

ただ長続きはしない
本質がなければ、ただの打ち上げ花火なので

映画で印象的なのは、それは「科学」ではないという部分なのです。

決めた目標に向かい、相手の欲求を刺激し見えないようにしていかに本質を曇らせるか。契約を結ぶ方も、気持ちよくなって大して考えていないのもまた滑稽。

そんなバカげた事をしてる人のせいで、被害者が出る。けれども、意外とそれを使う人も大して何にも考えていないのかもしれません。

大変なことになってから、気づく。

そういえば、私も昔剥離骨折した時に、折り所悪く神経の近くで痛くて痛くて、痛み止め飲んだ経験があります。

最初は効きが良かったのにどんどん効かなくなり、胃が荒れたので結局辞めたことあったなあとかちょっと思い出しました。

短い期間飲んだだけだったのに、食欲落ちて嫌だったのでそれ以来痛み止めは飲んでいません。信用しなくなりました。

副作用ない薬なんてそもそもある訳ないので、注意せねばと思ったことはこれ以外にも何度か…
リスクは常にあると思わなければね。

人は嘘をつくので、困るところ

製薬業界の闇をテーマにした作品は、最近Netflixに多く配信されてるのでまた観ようかなと思います。

実話物も、どんなジャンルでも基本興味があるので、よく観ます。なので、またそういうのも観たらおぼえとしてレビュー書きたいですね。

この映画 ペイン・ハスラーズは、重いテーマなんだけど観やすいタッチでそれが良かった。

英語も砕けたものから下品なものまで、そしてビジネスが絡んでいるので、そんな用語もあるし、綺麗で知性がある表現もあり、かなり広い範囲がカバーされているという点でお勧めできると思いました 笑。

映画レビュー、他にもいろいろありますー


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