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映画『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』

見逃していたAmazon プライムオリジナルの映画『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』をこないだ鑑賞しました。原題は、『The Aeronauts

Aeronautとは、気球みたいな飛行体を操縦する人の事。

この話では、一つの気球を二人で操縦する。そして、どちらの人物も欠けては決して成功しなかった偉業なので The をつけて二人をひとかたまりにしているとても意味ある題名の付け方です。

邦題だけじゃなくて原題もちゃんと見ると勉強になる一つの例。
映画の題は、日本語訳と全く違うこともあるので是非原題をみてみるとよい。それで、どんな意味を込めて付けられた題か考えると分かることも多い。

この話、題名のとうりとてもシンプル。気球で上へ上へと目指した人たちの実話です。科学者であるジェームズは気象変化を探る目的で飛行パートナーと気球に乗り込む。
そして、自分達の目で初めて気象がどう成り立っていたのか確認した。地上からどれだけ離れているかで気象が変化する様子を捉えたという事です。

科学的に気象を解明しようとしても分からない事が多く、実際に空の上へ上へ飛ぶことで気象が層になっているという事を発見するという偉業を成し遂げた。

映像を観ると分かるけど、正に命懸けで挑んだという事が想像しやすい作りになっている。
自然の脅威や環境変化においては、人がいかにちっぽけかという事。

もしも、諦めたらいつ死んでもおかしくないような状況で本当にすごいと思った。

この映画のすごいところは、実際に俳優達が気球で空高くに冒険した訳でもないのに臨場感ある映像に仕上げていた所。
嘘っぽく見えなくて、映像に入り込む事ができとてもスリルがあった。

そして、俳優二人の息があった演技力も良かった。

と、いうのもそのはず『The Theory of Everything』でコンビを組んだ二人がまたタッグを組んでいる。
おそらく、命をかけた冒険で力を出しあう雰囲気を出すためのキャスティングと話題づくりのためだろう。

これは賛否両論あるみたいで、実在の飛行操縦士は二人とも男性であったから批判もあるらしいというのが観た後に調べたら分かった。

ただ私的には、別に恋愛を交えたりして余計な演出を入れていなかったし別に女性であってもなくても関係ないようなキャラクターだったからそんなには気にならなかったかな…。

実在の飛行士へのリスペクトがないとかいう批判を見つけてちょっとモヤッとした気分になってしまったけど…。

まあ、話題性がなきゃ実話ものはエンタメ物程はあまり観る人もいなくなるだろうし、結果まあまあ沢山の人が観て、その中には私みたいに実在の人物を調べた人もいるだろうから、結果オーライの気もするけど、もし知り合いとか家族だったら嫌な気がしてしまう気もして史実に近づければいいのにとちょっと思ってしまった。

私的には、男性二人の科学者の話でも観ようと思うので余計にそう思ってしまう……。

興行成績上げるのって難しいんだろうなぁとか物語と関係ないマーケティングについて考えてしまった…。

話を戻すけど、この映画自体は撮り方も演出も素晴らしいし俳優の演技も良いのでおすすめできる作品。

それに、命まで危険に晒しながら歴史に残る科学的な大きな発見をした人が実在するという事実を知るのにとてもよい映画だと思った。

英語習得中の人も、Amazonプライムビデオとしては珍しく英語字幕をつけて観ることができる作品なので台詞からいろいろ学べるという点でもおすすめできます!

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