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流行について

流行について把握しておくことが、周囲との関係を円滑にするために必要と思ったことはありませんか?

私がオーストラリアに住んでいて感じたことは、流行は勿論あるんだけど、日本ほどは把握しておかなければと意気込む必要はないと思いました。

トレンドがあったとしても、自分が本当にそれに触れたかったりした場合は取り入れれば良いけど、そうでない場合は無視してても大した話じゃありません。

どんな感じの人が多いのか?

例えば、有名人がいたとします。その人は、しょっちゅうメディア(TV、ラジオ、サブスクサービス、映画、雑誌などなど) に登場していたとする。

けど、興味がなけりゃ全く知らない人もいるって感じです。好き嫌いもハッキリしてるってことです。

それが大勢がいる場所で話題になったとします。

知らなくても興味がなくても、好きでも嫌いでも別に特に何にも思われないということです。

他人の領域は他人の領域なので、自分が興味あろうが好きだろうが。

自分と異なっていようが、

えっ!?なんで!!

みたいに日本ほどはなり難い。

へーそう思うんだ。

程度の感覚の人が多数です。

そこで、相手のことを知りたければ質問とかして話を続けるし、互いの興味あることを話し情報交換をする。
要は、自分と同じであるかどうかはさほど関係ない人も日本よりは多いです。

それには理由があり、多民族国家だからです。同じであることを前提にする雰囲気なんかにしても碌なことがないからです。

そんな場合はとても少ないから争いが起こっちゃいますよね。線を引かないと。

ある意味ドライに他人との境界線を設けてることも影響していると思われます。

これを短絡的に言い換えると、「個人主義」になりますね。

この良い部分は、

相手の好き嫌いと自分の好き嫌いは別で関係ない。

相手の興味と自分の興味は別で関係ない。

とハッキリ分けて考えることが安易に出来るようになるということなんです。

しかし悪い部分もある。

みんなで共通のものを見つけ難いゆえに、まとまりがなくバラバラになりやすい。

もしも、寛容さがなく他人との違いを受け入れない人が多いとメチャクチャになってしまう。

組織の上の人は、大きい場所であればあるほど、管理が大変でめちゃくちゃ気苦労が多そうです。ハッキリ言って日本よりも激務でストレスもすごそうです……。

個人主義は良い部分も悪い部分もあるんですよね。

「流行について」に話を戻すと、流行を取り入れなければと思えば思うほど、自分の興味と好き嫌いが流行と合っているか合っていないか分からなくなります。

流行に合わせに行っているのか、自分がそれにマッチしているか分からなくなる。
これは言い換えれば、自分の興味や好き嫌いが曖昧になりやすいという事です。

自分の事があまりちゃんと理解できていない人に、他人様のことの理解なんて上手にできるわけありません。

いつも外からの情報に頼るようになる。「みんながこう言ってたから」が基準になりやすい。

これって管理しやすい人間なんです。

しかし、寛容で他人を受け入れることができる人格かどうかは別です。
自分と違うだけで一方的に攻撃しやすいし、集団イジメも起きやすい。イジメられてる人が正しいか正しくないかは別です。

基準なんて曖昧なことも多いのに変な事

みんなでやることは上手だけど、実は円満な心を持っていないとかは全然あり得る。

それに加え、集団になると強い人は個で弱いことも多い。

海外で個人主義の場に行くと、何も言えなくなる。それは自分が確立されていないから、意見が言えないからで語学力の問題じゃない場合は多いでしょう。

環境が人を作る場合も多く、人には必ず悪い部分もあるので、これもある意味仕方がない。

英語力の問題でなく、思考の問題で外国人と上手に関われない人は多い。

まずは、「流行」が起こったら自分がそれを好きか嫌いか、興味があるかないかをちゃんと認識してみる練習は良いと思います。

自分を知ってないと、自分から発信できません。

そして自分が好きなものを相手が嫌いと言ってた時に、どう感じるかについて。自分と違うだけでイラッとするんだったら、寛容さが不足していて相手を尊重できてない。「違い」を認められないって事です。

自分をちゃんと把握し、それを相手と分けて考えて相手も自分と同じように尊重する。

それが出来ると最強ではと思います。

そして、なるべく仲良くなれるように対話して妥協点を探る。そのためにコミュニケーションは良いという事です。

相手に合わせるため、人を合わさせるためではないという事を、例えば「流行」で確認するのも思考のトレーニングに良いと思います。

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