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11/23(金・祝)宇多田ヒカル20周年ツアーinガイシホール

夢のようでした。

まさか宇多田ヒカルを生で見られるなんて。

宇多田ヒカルがデビューしたとき、わたしはまだ小学生でした。

それまでは、いわゆる小室ファミリーとかSPEEDとかモー娘。とか、日本製の歌が主流だったけど、宇多田ヒカルが現れてまるで洋楽のようなポップスに触れて、カッコイイ!!と思ったものです。一気にスターダムにのし上がって、一時は「宇多田ヒカルは超音波を使ってるから、上手く聞こえるだけ」なんて噂もあったような…。超音波じゃなくてただ自分の声を多重録音してるだけなのに。

「ライブに行きたい」と、思ったこともないほど、私にとってすごく遠い存在だった宇多田ヒカル。でも小学生から大学生まで、毎日ではないけれど、定期的に聞き続けていた数少ないアーティストの1人でした。

2016年9月、約8年半ぶりのアルバム『Fantome』が発表されたことを機に、また宇多田ヒカルを聴き始めた私。曲の感じも歌い方も新しくて、いろいろな人とコラボしていて、宇多田ヒカルの第2章が始まるなと思いました。

そして、今年、まさかの20周年ツアーの開催
さらに名古屋公演があって、会場は日本ガイシホール。すぐに行きたい!と思いましたが、倍率めちゃくちゃ高いだろうなと諦めかけました。でもダメもとで応募だけでも…すると、奇跡的に当選。信じられませんでした。

会場はいたってシンプルでした。
けど、チケットは顔認証を導入したり、グッズは事前予約&支払いができたり、託児所があったり、細かな配慮がありました。まだインターネットが普及しておらず、アーティスト自身の発信もなかった頃から、自分のブログを開設したりラジオ番組を持ったりしていた彼女らしい。ワンマンライブとしては、最先端を行ってるのではないでしょうか。

なんとライブは写真・動画撮影OK。ここも最先端を行ってるし、海外暮らしの宇多田ヒカルにしてみれば当たり前なんでしょうね。でも、「撮影はOKだけど、周りの人に邪魔にならないように撮ってね」と気遣う彼女の優しさ。

セットリストはこんな感じです。

あなた

traveling
COLORS
~MC~
Prisoner Of Love
Kiss & Cry
SAKURAドロップス

~MC~
ともだち
Too Proud
【又吉コント】
誓い
真夏の通り雨
~MC~
花束を君に
Forevermore
~MC~
First Love
初恋
~MC~
Play A Love Song
アンコール:
俺の彼女
Automatic
Goodbye Happiness

私の中のハイライトは、1曲目の「あなた」と、「first love」「初恋」の流れですね。

20年という月日が経ち、彼女にとって1番変わったことはお母さんの死とお子さんなのだと思います。だから1曲目では子どもに、2曲目ではお母さんに向けて歌っているように見えました。1番大切な2人に、始めるね、と挨拶したかったんだと思います、だから、観客に向けてしゃべるのは3曲目に入る前が最初だった。「今日は金曜日だ!」と言って「traveling」が始まったんです。そこからは対観客のパフォーマンス。

たびたび挟むMCでは、人柄がよく出ていました。いい意味で彼女は、自分が主役だと思っていない。みんな、自分と同じ、と思っている。以前、テレビ番組で、「自分は、自分と同じように1人で部屋でヘッドホンをして聴いてる人に向けた曲しか書けない」と言っていたのは、本心なのだろうと思います。これほど偉大な実績を残し、名誉があり、才能を持っているのに、感覚が"普通"。むしろ、普通でいたいのかもしれない。育った家庭環境が特異すぎて、意識的に普通を求めて生きてきたとも言えそうなんですよね。「あなた」の歌詞にある、「代わり映えのしない 明日をください」みたいなことです。

感動しっぱなしで、あっという間の2時間でした。最初で最後の宇多田ヒカルかもしれないと、思いながら、またどこかでライブがもしあるなら、どこへでも行くから、と強く思いました。

小学生の頃の私に伝えたいです。
今はライブ行かせてもらえなくて悔しいと思うけど、大丈夫。社会人になって自分のお金でライブ行ってるし、宇多田ヒカルを見れるよって。

某CMじゃないけど、人生は夢だらけですね。

これからもたくさん、自分の夢を自分で叶えたい。

#エッセイ #コラム #ライブレポ #コンテンツ会議 #宇多田ヒカル

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