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門出を迎える人にも、いつもの毎日の人にも。誰かの言葉を小さなお守りに。

春がきた!

新しいスタートを切るあなたに、おめでとうございます。あるいは、昨日と大きく変わらない今日を迎えているあなたも、心の片隅に少しだけ真新しい気持ちを感じているかもしれません。

「春」って、人によってさまざまな派閥に分かれる気がするんですよね。

ワクワク派。
そわそわ派。
ドキドキ派。
びくびく派。

21年前の昨日、3月31日。明日からいよいよ社会人になるというこの日、私はものすごい不安にさいなまれながら呆然としていました。

明日から社会人だ……
もう勝手に卒業はやってこない……
進学・進級みたいに自動的なステップアップもない……
タイミングも道も自分で決めるしかないんだ

○○派だなんて名付けられないくらいに身の置き所もない落ち着かなさ。居ても立っても居られない!!!

どうなることかと恐る恐るスタートした私の社会人生活。それから8年後には会社を辞めて、専業主婦を経てフリーランスになった今。4月の組織変更とか、転勤とか異動とか、そういうものとは無縁になったけれど。それでもやっぱりそわそわするのがこの季節。そして、何か新しい自分になろう、と思うのもこの季節。

そんな節目を迎えると私の心にいつも蘇るのは、かつてインタビューさせてもらったお話の素敵な言葉たち。ふとした瞬間に私のフニャフニャした背骨をピンと整えてくれたり、そっと背中を押してくれたりするのは、誰かのたった一言。

だから今日はあなたに、これまで私が預かった素敵な方々からの言葉をおすそ分けします。ワクワク派も、そわそわ派も、びくびく派も。4月がちょっと良くなるような、小さな応援とお守りになりますように。


■「自分らしい仕事」を考えるあなたに


◎「王道ではない」。それは邪道ではなく個性。

和食の世界で腕を磨いて、おいしい日本酒が飲める。そういう世界観は、その方々にお任せすればいい


◎提供したいのは「コーヒー」ではなく「体験」

コーヒーはツール。僕が何をやりたいのか?と問われれば、その答えは『世界が広がる体験』を生み出す、ということなんですよね。


■失敗を恐れがちなあなたに


◎「失敗」は、人生という物語の中のたった1ページ

失敗と名のついた経験は、ただ『違った』ということがわかるだけ。別にそれで人生が終わるわけではなく、またその先があるでしょう?
失敗とその後は地続きだから、失敗をネガティブで終わらせなければ、それでいいんじゃないか、って。


◎踏み出すのは怖くない。その先の喜びを確信しているから。

自分が嬉しい、楽しい、笑顔になる瞬間がいかにたくさん生まれるか?そこにフォーカスして目標を描きます。その上で、それを達成したときの姿を頭に描きながら行動していくんです。
そうすると、“失敗したらどうしよう”“人からどう見られるかな?”ってことも全く気にならなくなります。


◎『人の名前で自分を大きく見せない』

私は、確かに多くの『すごい方々にお話は聞いている』けれど、話を聞く『私自身がすごいわけではない』んですよね。
自分を自分以上に見せようと思うと、緊張感は増すばかりなはず。だからこそ私は、どんな相手へのインタビューでも『等身大でよろしくお願いします、教えてください』と向き合っています。


■育児と仕事について考えるあなたに


◎現実に抗うのではなく、現実から道を選ぶ。

確かに、バリバリ働き続けるママ社員たちもいました。保育園に迎えに行ったあと事務所に子連れで再出勤、という人。放課後学童にいる区の子どもたちを、バスがまとめてナイトステイ先に送っていく、という仕組みを活用している人。
その姿を見聞きして、本当に尊敬はしたけれど、そこまでできるか?と自分に問いかけたときに、経験不足の私には自信が持ちきれなかった。

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◎自分の店で手にしたのは「自由」

独立したのはちょうど次男が小学校入学のタイミングでしたが、その変化に戸惑う子どもにもじっくり寄り添うことができた。これが会社員のままだったら、泣いていてもなだめすかして急き立ててやりすごしていたかもしれません。そう思うと、仕事面でも家族に対しても、とても自由になったと感じています。


◎「子育てがあってこそのお店」

子供があってのお店ですから、定休日も多いんです。学校行事や急な体調不良で臨時休業なんてことも珍しくないですし(笑)


■ピンチはチャンス。
 新たな視点が欲しいあなたに


◎コロナ禍で取り戻した、ありたい店の姿

コロナ禍は想定外でしたが、そこで予約制に切り替えられたことは一ついい方向に向かう変化だったと思います。実際に開店当初から通ってくださっていた常連さまから『必ず入れるようになってよかった』というお声もいただきました。


◎「終わり」が決まっているからこそできること

終わりがあるからこそ、いまに集中することもできるんじゃないかって。お客さまもスタッフも、お引越しや結婚、出産などで、数年後には、きっと違った場所やライフスタイルで生きている。お店で顔を合わせることもなくなるかもしれない。最高のスタッフやお客さまに恵まれているからこそ、この人たちと『いま』お店を作りたいと思うんです。


■40~50代からの挑戦を考えるあなたに


◎「これが最後のチャンス!」

年齢的なことを考えても、これを逃したらもうチャンスは巡ってこないかもしれない。どうせだったら、自分の好きなことをやってみよう


◎40代、大学で学び直すという挑戦

若いころから子どもが大きくなるまで、世界のあちこちにたくさんの一人旅もしてきました。『いつか海外留学もできたらいいなぁ』なんて夢見ながら、資金もコツコツ貯めていたのですが、『食を学びたい』という目標に出合ったとき『このお金を使うのは今だ!』って


◎あっというまに形にしたのは、本当にやりたいことだったから

料理を仕事にしようと思ったのは2年ほど前。友人と週に一度のカフェ営業をする機会に恵まれたのですが、それが幕を閉じたときに、お客さまとのやりとりがどうしても忘れられなくて。


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