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企業の成功例を読むのは面白い!


企業の失敗例から学ぶことはあっても、成功例を活用するのは難しいと言われていますが、成功例を読むのはとても楽しいですよね。

フォーブスの記事で、海外のトップ企業5社(Spotify、Vimeo、Airbnb、エッツィー、レント・ザ・ランウェイ)がどんな哲学を持って経営をしているかということが語られていました。

ファッションレンタルのレント・ザ・ランウェイは、コロナで洋服のレンタル需要がガタ落ちしたそのピンチの時に、将来に対するDX投資をしたそうです。

Spotifyは、競合のAppleなどへの差別化として、「音楽やサウンドに専念」という哲学のもとにビジネスを進め、世界的にみると、Appleよりもマーケットシェアを獲得しています。

この記事の時点ではまだ起きていなかったかもしれませんが、つい最近人気ポッドキャスター、ジョー・ローガンによる反ワクチンの情報についてトークした番組をSpotifyが放置していることに対する抗議して有名ミュージシャンがSpotifyから楽曲を引き上げたことがニュースになっていますね。

アーティストの楽曲がありきのプラットフォームにおいては、ひとつの事業だけに専念するのが凶と出なければ良いですが。(これは以前にNETFLIXに関する記事の中で書きましたので、ご興味がありましたら、ご覧ください)


あと、このフォーブズの記事の中で興味深かったのはAirbnbの例。物件を増やすのが先か、それとも、借り手となる利用者を増やすのが先か。まさに「鶏か卵か」問題です。

民泊仲介サイト大手エアビーアンドビーの創業者3人はアプリを立ち上げた当初、利用者数と物件数のどちらを増やすことに焦点を当てるか確信が持てないでいた。

そこで創業者の一人でコンピューターサイエンス専門家であるネイサン・ブレチャージクは、その頃の人気市場だったニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスのデータを分析し、パターンや相関関係を探した。

その結果、2つの重要な見識が得られた。1つ目は、物件数が増えることで需要も増えたこと。2つ目は、1都市の物件数が300件を超えると、その市場が自然に成長し始めることだ。
Source: Forbes JAPAN

データ分析の結果、物件数を増やすことを優先し、しかも転換点(Tipping Point/Critical Mass)の件数は300件と設定したとのこと。

利用者と貸し手というような二つの側(サイド)で成り立っているプラットフォームの場合、どちらを増やすのが先か、またどこまで増えたら転換点が来るのかを設定することが非常に大切になるので、この具体例は非常に面白く、どうやって、またどのようなデータを解析したのか具体的に知りたいなと思いました。

これらの企業が今後どのような道を歩んでいくのか非常に興味深いですね。

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