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ステイホームで加速するプラントベースのライフスタイル

まだ収束を見せないコロナ禍で、3食とも自炊をするようになった方は多いのではないでしょうか。自宅の食事では、免疫力を高める食材を取り入れるなど、健康な身体と心を保つことに関して、今まで以上に関心が高まっています。野菜やナッツ類、穀物などを多くとり、健全なライフスタイルをおくる事により、免疫力が高まる事も証明されています。


その様な流れの中、全世界が参加するVegauary というイベントが1月の間開催されています。
Veganuaryとは英国の非営利団体が始めた活動で、年に一度1か月間ビーガンのライフスタイルに挑戦してみよう!というイベントの事。(参照:Veganuary | Home | The Go Vegan 31 Day Challenge)プラントベース(植物原料)の食事が、様々な理由で利点がある事を訴求するための活動です。自身の健康を守る事や、環境保全、動物愛護といった利点が挙げられます。全世界で今年は50万人以上が参加しており、昨年の192ヵ国40万人の参加者より大幅に増加しています。また、現在までに100万人以上が1か月ビーガンチャレンジに参加し、環境保護の点からいうと10万トンもの二酸化炭素排出を削減しているそうです。なんと、地球を15,000回ドライブするのと同じ位の二酸化炭素排出量とのこと!

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この活動には、畜産物を多く販売している大手スーパーのTescoやMarks & Spencerも参加し、今年はVeganuaryのTVやラジオ広告を出稿したというから驚きです。企業として環境保護の姿勢を示すという意味もあるのでしょうが、それだけ多くの人々の関心や需要がプラントベースの食材に向かっているという事を示しているのではないでしょうか。Tescoは2020年から5年以内に肉の代替品売上げを現在の3倍にするとの目標を立てています。(参照:Tesco commits to 300% sales increase in meat alternatives - Tesco PLC


プラントベースにした食事に代替する事は、米国でもそれ程難しい事ではありません。普段の買い物で利用するWhole FoodsやTreader’s Joeなどでも、数多くの選択肢があります。私自身は健康上の理由から乳製品を控えるように医師からアドバイスされ、半ば強制的にミルクはオーツミルク、ヨーグルトはココナッツヨーグルトなどに代替しましたが、その他にも多くのものがプラントベースで手に入れる事が可能です。例えば菜種油のマヨネーズ、オリーブオイルのバター、豆腐クリームチーズなど。私が驚いたものは、卵の代替品。Eggと記載されているのに卵ではなく緑豆プロテインやキャノーラ油で作られています。

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乳製品以外の食品カテゴリーでも様々なプラントベースの代替品がありますが、やはり牛乳の代替品が一番大きい規模のようです。

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プラントベースの食事が利点が多いと言っても、全くお肉を頂かないという選択を推奨しているわけではありません。毎日お肉を頂くのではなく、時々良質のお肉を少々頂く事により、自身の健康向上や環境負荷を各段に削減する事が出来るはずです。


ベジタリアン(菜食主義者)という言葉は日本でも一般的に使用されるようになっていますが、時々お肉やお魚を食するライフタイルを送る人たちの事をフレキシタリアン(穏やかな菜食主義者)と言い、アメリカでは全体の35%ほどを占めるそうです。(参照:Flexitarianism on the Rise in U.S., Reports Packaged Facts (prnewswire.com))

その他の割合はこちら。
Omnivore 雑食(53%)
flexitarians フレキシタリアン(穏やかな系菜食主義者)- 36%
Pescatarianペスカトリアン(魚介類を食べる菜食主義者)- 3%
Vegetarian ベジタリアン(菜食主義者)- 5%
Vegan ビーガン (完全菜食主義者) - 3%


余談ですが、一つ面白いサイトを見つけたので皆さんにもおすすめしたいものがあります。自分がとっている食事がどれ位地球温暖化に影響を及ぼしているかを測るものです。食べる事による二酸化炭素排出量は全体の約20%を占めているそうですが、このサイトでは自分が食べたものを入力すると一日の食事が排出する二酸化炭素量が算出され、温暖化防止のために推奨されている平均値と比較してどれ位多いのか少ないのかが表示されます。

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私自身も試してみましたが、なんと推奨されている排出量よりも3倍オーバーしていました。今後はよりプラントベースに代替しなければ、と反省したところです。

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