遠慮しているうちは本気じゃない

相手への気遣い、という顔をした遠慮。本当に気遣っている遠慮と、嫌われたくない、傷つきたくない、という遠慮はちがう。本当に気遣っている遠慮は、相手への信頼と自分の自由が根底になる。後者の遠慮は、自分にしか目線がむいていない。

今回の８８人チャレンジ、「まだ枠があればお願いします」とか、「急がないので他の方を優先していただいてかまいません」などの言葉を付け加えて申し込んでくる人がいる。

こういう言葉を見ると、本気じゃないのかなと思ってしまう。

枠があるかどうか、断るかどうかは私が決めること。とにかく受けたいんです、という人にセッションをしたい。他の人を優先してもいいという中には、気遣っているような言葉をかけながら、ドタキャンして来たりする人もいる。言ってることとやることがちぐはぐだ。

こういう人は変化が苦手で、変化の可能性を察知するのがうまい。無料だからキャンセルしても損しないからと軽く申し込んだけれど、なにか変化してしまうかもしれないというエネルギー圧みたいなものを感じ、無意識になにか別の予定をいれたり体調を崩すなどして、逃げようとする。

こういう人を見ると、ああ、本気じゃなかったんだなと思う。別に変化するときはするし、本気になるときはなるし、私と会うことになっている人は私と会うから、それに対して感情は動かない。でも、本気じゃないなら最初から他の人が入れたかもしれない時間と私がそのために空けた時間を奪うな、とは思う。

話がそれた。遠慮の話に戻ると、嫌われたくない人の遠慮の目的は一身に嫌われないようにすることだ。

そして自分の思いを主張せず、相手に判断をまかせる。そうすれば、なにかを得たい、という意思を通そうとはしていないのでそれを嫌だと思われることもない。受け入れられなかったとしても、それは相手の都合で自分のせいではない、と思える。

私の８８人チャレンジを見て申し込もうと思ってくれて、この遠慮の言葉をくっつけて来る人は、申し込みをすることでその人を嫌うかもしれない、という前提を持っているということだ。実際、嫌うかもしれないけれど、会ったこともなく、常識的な範囲の言葉づかいで申し込んでくるなら、別に嫌ったりしない。嫌いだと思ったら、それこそ遠慮なくお断りするので、こちらの心配はいらないのだ。

チャレンジ申し込みのラインにつながると、「都合のつきやすい曜日や時間帯を教えてください」というメッセージを自動で受け取るようになっている。

中にはそれに対し、ライン名も本名が計り知れないようなもので、しかも「こんにちは」の一言すらなくいきなり、「空いている日は。。。」と書いてくる人もいる。でもこういう人は対人コミュニケーションに疎かったり、ラインの先にいるのが私という個人だと認識していないだけで、受けたいという本気は伝わってくる。

一方で「枠があれば」「他の人を優先で」と言ってくる人は、物腰は柔らかくきっと話していて人にストレスを与えないよう常に気を配る人であることはわかるけれど、本気ではないと感じる。

実際お話しすると、対人関係の問題に長く苦しんでいたりすることが多いのがこのタイプ。

人間関係での根源的な生きづらさをずっと抱えて生きてきているから、これ以上摩擦を体験したくない、傷つきたくない、嫌われたくない、と思っている。

でもだからこそ、その自分の魂からの求めをもっと大事にしろよ、もっと信じろよ、逃げるな、と思う。自分からだけは逃げるなと。

その声を大切にする自由を自分にゆるさない限り、一生その人は遠慮しながら生きていかないといけない。しかもじつは遠慮した結果、変えたい自分をどんどん強化してしまっているというのに。

たとえ相手が応じなくても、それは相手の問題で相手も自分の魂の声に従っただけなのだ。あるいは本当に単純に物理的に不可能なだけなのだ。いくら遠慮したところで相手の反応までコントロールすることはできない。

そこを相手に許さないから自分にも許せない。その相手を信じないから自分も信じられない。

遠慮して申し出ることで、それを好ましく思うかどうかも相手次第。私のようにひねくれものは、本気じゃないのかと思うわけなので。

たとえば「ガラケーでLINEできないんです」というなら、それを言えばいい。他の手段で申し込んでもいいですか？って聞くだけ。

断られたとしても、それはシステム的な都合だけで嫌われたわけじゃない。また、いいですよ、と受けてくれたとして、ちょっと手間かもしれないけれど、その手間をおしても受けようと思ったのは相手なので、相手はそれを好きで選んでやっているだけ。罪悪感を持つ必要はないのだ。むしろ、それでも受けたいと思ってくれたんだ、本気なんだね、と思うかもしれない。

自分の魂の求めを抑え、相手の自由意思を信頼しない遠慮は、本気じゃない証拠だと思う。

「自分と再会するセッション８８人無料チャレンジ」続行中です。遠慮なくどうぞ。

申し込み先：　https://lin.ee/aluK8uY