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【京都】美人になれる?お散歩日記〜下鴨神社から恵文社一乗寺店まで

京都・下鴨神社から、一乗寺のあたりまでお散歩してきました。

美麗の神さま、玉依姫命(たまよりひめのみこと)をまつった河合神社で「美人水」をいただいて散策スタート。

御神水と、境内でとれるカリンの実からつくったやさしいのみもの。

ほんのり甘くて、残暑きびしいこの季節にぴったりです。

糺(ただす)の森につつまれた境内はひろびろとして、歩いていると気持ちがゆったりします。

ここは鴨川と、高野川の交わるところ。あちこちに澄んだ小川が流れていて、耳に涼しい水音が、心身を洗ってくれるようです。

賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)をまつった本殿を後ろから拝見できる「浦の廻廊」は人影もなく、神聖な雰囲気の中で静かにお参りができました。

(特別公開のチケットで入れるエリアにあります)

帰りみちには、おやすみ処「さるや」さんで、葵祭の名物「申餅」を。

お茶碗の中にも、下鴨神社の御神紋である「賀茂葵」が見えます。

「大きな力に巡りあう」という意味があるのだそうですよ。

参拝の後は、神社北側の「茶寮 宝泉」さんへ。

名物のわらび餅、前からいただいてみたかったのです。

時が止まったように静かな空間で、美しい日本庭園を眺めながらいただく、つるつる、ぷるぷる、つくりたてのわらび餅、至福…

こんなお店が住宅地の中にふとあらわれる、京都の奥深さを感じます。

おなかも満たされたところで、大・大・大好きな本屋さん、恵文社一乗寺店へ。

この店の本たちは、ただ棚に置かれているのではなく、必然性があってそこに「いる」感じがします。

読んでみたい本が数えきれないほどあり、夢中で手にとりめくっているうち、あっという間に時間が過ぎていきます。

ここへ来るたび、ついたくさん本を買ってしまい、「この本の山を抱えて、いったいどうやって家まで帰るの?」と途方に暮れることになります。

今日は小さいかばんで来たこともあり、子どもたちと書店へ行くときよくやる遊び「このお店の中で今、一番読みたい本を、1冊だけ選んでみよう」を試してみることにしました。

庭の本もほしいし、料理の本もほしい。小説も読みたいし、装丁が美しい夏葉社さんの本だって連れて帰りたい。

ネットの本屋さんは便利だけど、今、この本に出会わせてくれた感謝の気持ちを、お店で買うことで本屋さんに伝えるのも大切なことかな、と思っています。

1時間近く逡巡した挙句選んだのは、アメリカの絵本作家、ゴフスタインさんの詩画集。

疲れたとき、迷ったとき、元気がないとき、ゴフスタインさんの本は羅針盤みたいに未来を照らしてくれます。

インタビューや、谷川俊太郎さんの詩も掲載されていて、とても楽しみ。

秋の夜長に、1ページずつゆっくり、時間をかけて読もう。

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