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空手のように教えるということ。

「良い先生は、空手のように、相手のパワーを使う。先生が頑張り過ぎてはだめだ。」

これは、わたしの尊敬するトレーナーOsamu先生の言葉だ。この通り、一語一語おっしゃったのではなかったかもしれないが、エッセンスは伝わるのではないか。

わたしが英語講師のトレーナーになるきっかけを作ってくれたGoogle検索の言葉は、「英語」「コーチ」。そのとき縁があって面接をした2社のうち、1社に決めた。 その大手教育機関で、初めは英語の非常勤講師をしていたが、「講師を育てるトレーナーにならないか」というビッグなお誘いをいただき、自信もなかったがトライすることに決めた。Leap before you look. まず飛んでみる。

そのおかげさまで、沢山の素晴らしい経験をすることができ、多くの貴重な出逢いがあった。今日はそのときに出逢った、大先生、何十年も教える経験を持つ、トレーナーのトレーナーであるOsamu先生の言葉を紹介したい。

Osamu先生が単に優れたトレーナーというだけでなく、人間的に魅力なのは、その経験の幅広さにある。彼は、英語を教えるだけでなく、大学でアートも教えている。自分でも油絵を描いている。そういう「感覚を大事にしている人」だから、言葉でも表現ができるんだと思う。

Osamu先生がおっしゃっていた意味は、「空手のように教える」ということ。

空手は相手の力を使う。やったことはないが、相手の力を使って、くるっと相手を動かす、イメージだ。自分はガイドするのみ。見本を見せる。その日のゴールへ向けて、誘導してあげる。指示はするけれど、全部自分がやるのではなく、その後は生徒たちに任せる、沢山話させる、できれば体をいっぱい使って。そうすることで、生徒たちは楽しみながら吸収し、最終的には自然と自分たちでできるようになる。

英語に限らず、講師が喋り過ぎているレッスンは、生徒たちが退屈してしまう。食後であれば眠気も誘う。頑張りすぎてしまう先生、または、お話好きの先生は、自分ですべてしようとして、言葉をマシンガンのように沢山発してしまう。生徒と講師の話す割合が、7対3くらいが理想だ。

レッスンでもイベントでも、「参加者が主役の時間にする」「みんなが喜んでくれる時間にする」、それがいちばん大事


「良い先生は、空手のように、相手のパワーを使う。先生が頑張り過ぎてはだめだ。」

Osamu先生の言葉を時々想い出して、自分を俯瞰してみる。

I’m so grateful to YOU, Osamu-sensei.  感謝の気持ちでいっぱいだ。


Mihoko Love 🦋

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