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お鍋の選び方(軽さ・重さ・コゲ落としやすさ)

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。
店頭ではキッチン雑貨や陶器類を多く扱っており、今回は店頭でも良く良く伺う【鍋】の相談。


【今回の”鍋”とは】

今回はフッ素(テフロン)加工されていない、いわゆる【お鍋】(アルミ、ステンレスなど)に関して記載します。

フッ素(テフロン)加工されていない鍋の本体は、丈夫で劣化もしにくいので、長いものは数十年にわたって使うことができるという、メリットがあります。

鍋の不思議なところ

店頭でも良く伺う「鍋」の相談。
鍋は【調理道具】。
「どんな料理をするか?」がポイントになるのですが・・・。

鍋を買おう!と思った時に気になるのは
「できれば軽い鍋が嬉しい」
「できればコゲが落ちやすい鍋が嬉しい」

ということ。
これだけを見れば、調理以外の【洗う時・しまう時】に便利な鍋を探す方が多い印象です。
(もちろん、重たい鍋を持てない方もいますし、一概には言えませんが。)

【結論として・・】

内部が加工されていないお鍋で、「軽く」て「コゲたときに洗うのが楽」という鍋は、、絶対にコレ!とオススメしにくい事情があります。

以下にも記載しますが、「軽い」ことと「コゲたときに洗うのが楽」というのは、相反する場合が多く、感覚に個人差があるためです。

改めて、どういった料理で使うか??という切り口から鍋の説明をしていきます。

どういった料理で使うか?

★ゆがく・お湯を沸かすことがメイン

軽くて、扱いやすい鍋をオススメすることが多いです。
このジャンルでは雪平鍋や、ミルクパンが人気です。
(IHに対応していない商品もあります。)

蓋が将来的に必要になるようでしたら、蓋とセットで購入してしまった方が便利です。

★煮物がメイン

多層構造でしっかりめの鍋をオススメすることが多いです。
(複数の金属が何層かにわたって使われているもの。)
簡単に言えば、持ったときに重い鍋が良いのですが、この「重い」は個人差があります。

持ち手や、鍋の重心、お客様の手の大きさで感じ方が必ず異なります。
ネット上でグラムの表記がありますが、なかなか目安になりにくいのが事実です。

三保原屋ではジオプロダクトや、オブジェが人気です。
こちらの鍋の場合は大概、蓋がセットになって販売されていることが多い印象です。

「軽い鍋・重い鍋」のメリット・デメリット

そもそも、鍋の軽い・重いは、鍋の金属の薄さ・厚みによることが殆どです。

同じ素材であれば、
軽い鍋=薄い
重い鍋=厚い
といった違いがあります。
ここでは、軽い鍋と、重い鍋を比較した場合のメリット・デメリットを記載します。

●軽い鍋の一般的なメリット

●軽いこと
●早くお湯が沸くので、湯がいたり、お湯を沸かすのに便利なこと

▲軽い鍋の一般的なデメリット

コゲたときに大変なこと
▲煮物などは時間がかかること

重い鍋のメリット・デメリットは、この真逆です。

●重い鍋の一般的なメリット

●コゲたときに鍋を洗うのが簡単で
●蓄熱力があるので、煮物などは余熱調理ができます。

▲重い鍋の一般的なデメリット

▲一方で、単純に重い
▲鍋があたたまるまでに少し時間がかかる
です。

まとめ

軽い鍋は、コゲを落とすのが大変なので、、
「軽く」て「コゲたときに洗うのが楽」な鍋は、なかなか無いのが現状です。
今回はフッ素(テフロン)加工されていない、いわゆる【お鍋】(アルミ、ステンレスなど)に関して記載します。

注意事項

重い鍋・軽い鍋の一般的な説明をさせていただきましたが、以下が注意点です。ご一読いただけますと、幸いです。

使い方や、環境(ガス・IH、つくる料理の種類など)によりオススメするものが変わってきます。

重い・軽いの判断基準は必ず個人差があります。

重い・軽いの判断基準の要素として、
・鍋の重さ
・持ち手の持ちやすさ(お客様との相性)
→金属の持ち手と、プラスチックの持ち手で印象が異なります。
・重心の位置
などがあげられ、これらは通販等では分かりにくくなっています。
また、分かりやすく書いていても、伝わりにくいことがあります。
最終的には現物でご確認いただくことをオススメしています。

フッ素(テフロン)加工されている鍋に関しては、「軽い鍋」(アルミ製で薄い構造)のようなつくりになっていることが多く見受けられます。

炒めてから煮込む際に便利ですが、食材のいれっぱなしは、コーティングを傷める原因となるので、避けていただくことをオススメします。

出来れば店頭で

●文章で正しく書くこと
●文章を読まれて正しく伝わること
は、全く別物となってしまうこともあります。

できれば、店頭で接客してもらいながら、お店のスタッフさんと最適解にたどりつくのがいいかなと思います。

店頭で気を付けたいこと

ご自宅のキッチンに比べて、通路やスペースが広がっているため、ご自宅で感じるサイズ感と、店頭で感じるサイズ感では、
「店頭で感じるサイズ感の方が、おうちよりも1サイズ小さく感じる」
ことがあります。

なんとなくでも良いので、ご自宅で一番戦力として使われているサイズの鍋を測って(内側から内側の内寸で測ってください。)から、お店に行くのがいいかと思います。

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