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土鍋はエンタメ!

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。

2023年1月14日、15日に伊賀の土鍋メーカー「長谷園」と店頭でイベントをさせていただいたので、土鍋の魅力をnoteに記載します。

土鍋はエンタメ感が強い道具!
料理が出来て、蓋をあける瞬間は、みんなが自然と覗き込んでしまうほど!


土鍋のエンタメ感

蓋をあける瞬間は、みんな覗き込んでしまう・・!

シンプルにお伝えすると・・土鍋の良さは
①勝手に美味しくなっちゃう
②エンタメ感がすごい
という言葉につきるのではないでしょうか。

結果的に食事が美味しく・楽しくなってしまうのが土鍋のすごさ。

長谷園の魅力

「食卓は遊びの広場だ」

この言葉は、長谷園のモットー。


土鍋=冬のもの
土鍋=鍋料理
という一般常識(??)をひっくり返すような言葉です。

いかに美味しく・楽しくご飯を食べるか??という課題が
「食卓は遊びの広場だ」に強く表れており、三保原屋本店でも年間を通して多くの種類の土鍋を取り扱っています。

ご飯、汁物、蒸し物、煮物、焼き物、なんと燻製まで!
揚げ物以外の殆どの料理を土鍋で提案する長谷園のエンタメ性の強さは、見るだけでもワクワクさせてくれます。

長谷園の土鍋のデザイン

また、長谷園の土鍋ファンの方は、1つ買うと、他のシリーズも気になってきてしまうのが不思議なところ。

土鍋という古く感じられる道具に、現在の食卓に馴染むデザインが印象的ですが、、
実は「かなり昔にデザインされたもの」が、後々評価されてヒットした商品もあります。

●作り手が、使い手のことを真剣に想像・研究し
●余分なものを付け加えずに商品をつくる
地道な試行錯誤が優れたデザインを生む要素なのかも。。と思わせてくれる事例だと感じます。

現在、求められるエンタメ感

技術がすすみ、生活は非常に便利なものになりました。
時間に対する意識が向上し「時間をかける行為」が”贅沢”とも表現されることもあります。

そんな現在でも、休みの日にはキャンプ(グランピング)に行き、心を整える人たちも沢山いらっしゃいます。

土鍋はそんな
・非日常性
・時間の過ごし方
を多分に含んだ食卓のエンターテイメントです。

外に行かなくても、特別な食材ではなくても、限られた人ではなくても、楽しむことができます。

長谷園の魅力でも記載しましたが、、
土鍋×エンタメという土俵においては長谷園は積み上げてきたものが多くあるメーカーさんです。

ちょっと土鍋って大変そう

見た目の強さについて

とはいっても、土鍋のハードルの高さから、
「難しそう」
というイメージをする方もいらっしゃるかもしれません・・・。

一方で、あるお客様からは
「土鍋は、食材を切って入れたら終わり。」
「だから私は土鍋を料理とは思わないよ!」
というお声(ポジティブな意味で)をいただいたこともあります。

このお客様のおっしゃっていることは正しい側面があります。
”食材を切って、土鍋に入れて、火をつける”
それくらいの気持ちで初めての土鍋に向かうのがいいのかもしれません。

土鍋はつくるのが大変・・

お皿やコップをつくるのが楽というわけではありませんが、土鍋はつくるのがとてもめんどくさい商品。
それは部品が多いからです。

土鍋をつくる際は
①本体
②本体につく持ち手
③蓋
④蓋のつまみ
⑤内蓋(内蓋のある土鍋の場合)
と、多くの部品をつくり、それぞれを接合していくのが一般的。
そのため、通常の焼き物の何倍も手間・時間がかかります。

そして、1つ1つを、重ねたり、場所をあけたりしながら焼きます。
その釜のなかでは、焼いているときに割れてしまう土鍋もあります。

新しい土鍋メーカーさんが現れにくいのも、こういった背景が影響しているのではないかと思います。

人間が数百年にわたり使っている道具

私たちの生活は突然大きく変化することがあります。
イメージがしやすいのは戦後や高度成長期以降でしょうか。

プラスチック等が生活に組み込まれ、生活の道具も大きく変わりました。
例えば、テフロンフライパンなどは使われ始めてから100年経過していません。

その点、土鍋・鉄・木製品などの道具は少なくとも数百年・何世代にわたって、生活で使われきました。

もちろん長谷園でなくても構いませんが、、
1つだけでも「土鍋のある生活」をすると、思ったよりも土鍋ライフにハマってしまうかもしれません。

是非、いろいろなお店で、土鍋の扱い方や、レシピについて色々伺ってみてください!

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