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山形旅行(ノスタルジックバングル)2023.10.7〜8
9月末から10月にかけて、「二難去ってまた五難」くらい心労が絶えなかったのだけど、11月はここから抜け出せると信じたい。
散々な10月だったけど、つらいときもそれを思い出せば多少は乗り越えられるんじゃないかというくらいの素晴らしい思い出もできた。
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これはその時のことを忘れないためのバングル。
山形がイタリアに次ぐ(?)アナザースカイ
2年に1回開催される山形国際ドキュメンタリー映画祭(以下YIDFF)に行ってきた。コロナ禍の2021年はオンライン開催だったから、2023年の今年は4年ぶりのリアル開催となった。私はこれが3度目の山形。
YIDFFは朝から晩まで映画漬けのうえ、知り合いの映画仲間たちも観にくるから、プチ同窓会(あるいは修学旅行)みたいな感じになるのが楽しい。もちろん、山形の美味しい料理をたくさん堪能できるのも楽しみのひとつ。山形へ行くたびに毎回かけがえない時間を過ごしている。
今年は山形に行く前日まで、そんなことある!?なトラブルがこれでもかと続き、呪われてるのか??というレベルでハードな日々を過ごしながら、山形旅行当日を迎えた。
山形に着いた途端、嬉しいことを何度も体験した。
虹の出現
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基本的に晴雨兼用傘を持ってる私、なぜかこの日に限って持ってくるのを忘れた。山の天気は変わりやすいからなのか、雨が急に降り出して困ったけど、カフェでゆっくりしてる間に止んでいて、空を見たらさきほどまでの曇天は山の奥へ行き、頭上には虹がかかっていた。最後に虹を見たのはいつだろうか。高層ビルがないから、遮るものなく綺麗に見える。山形に歓迎されたようなサプライズ。
絵に描いたような夜空
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(写真だとなにも伝わらないけど)宿泊した山形市蔵王の夜空は、絵本の世界のようだった。夕食後に外へ出たときは月の姿が見当たらなくて、どこだどこだと後ろを振り返ってみたら、まさにいま登りたてのように大きい月を見つけた。
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山から街を見下ろすと、灯りが星の瞬きのようにチラチラ揺れながら光り輝いていた。空を見上げれば自然の光があり、見下ろせば人工の光がある。なんという贅沢。
深夜だけど露天風呂に入れた
夕食で盛り上がりすぎて宿の到着時間は深夜0時過ぎ。もう露天風呂は諦めていたところ、チェックイン時にフロントスタッフさんから「露天風呂も入っていいですよ」のお言葉をいただく。「ここに来るまで散々だったのに山形にきてから嬉しいこといっぱいだ〜✌️」と大喜びしていたら、あとからそのフロントスタッフさんが「これ食べたらもっと嬉しくなると思います」とシャインマスカットをくださった……。心があたたかすぎる。私も落ち込んでる人がいたらシャインマスカットを贈れるような人になりたい。
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それらを忘れないためのバングル
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この思い出──10月の間に唯一幸運続きだった日々──を忘れないために、やまがたクリエイティブシティセンターQ1にある金工雑貨屋さん・汽水域で真鍮のバングルを買った。
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シンプルだけどよく見ると細かい線状になっていて、金糸の束のようなデザイン。ボディが細身なので仕事につけていっても問題ない。
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真鍮はアンティークな風合いで経年変化していくから好き。私の部屋にいる守護天使ちゃんもご満悦の様子。
旅先でアクセサリーを買うと、それを見るたびに旅の思い出が蘇ってくるもの。このバングルを見るたびに、人のあたたかさや景色の美しさを何度も思い出すことだろう。
私は地方に故郷というものがない。長期休みのたびに帰省してる人に憧れがあった。だけどもしかしたら、私にとっては山形がそうなのかもしれない。いや、たかだか3回行っただけの人に何が分かるんだよと怒られてしまうだろうけど。それでもその土地に着いた瞬間に、前に行ったお店がまだ営業してることに嬉しくなったり、ただの通りですら「あのとき通った道だ〜!」と懐かしく思ったりした。思い出がたくさん呼び起こされて、帰ってきた!と思える場所があるのは、もうアナザースカイと呼んで差し支えないでしょう。
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