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(ほぼ)都内で徹底的にイタリアへ行く 2024.6.30

もはや1ユーロ200円で計算した方が早いのではというレベルまでに日本が激安の殿堂状態になってるが、それでもイタリアに行きたい私は都内(……舞浜は“東京”ですよね?)で徹底的にイタリア尽くしの旅を敢行した。

日本橋

イータリー

朝のカプチーノなくしてイタリアを語ることなかれ。イタリアではカプチーノを朝以外に飲むことがないからこそ、このタイミングを逃してはいけない。イタリア系カフェチェーンはイータリー、セガフレード、イリーの3択に限る。今日はイータリーをチョイス。カプレーゼのパニーニをあわせてフレッシュな朝を迎えた。

神田川クルーズ

イタリアの観光地といえばヴェネツィア。そんなヴェネツィアのアイコンでもあるゴンドラを都内で擬似体験するには、神田川クルーズがちょうどいい。
船の乗り継ぎ場。
いざ乗船!
日本橋を起点に神田川を周遊する90分の旅。いつも通っていた橋を下から見上げると、また違う表情に思える。
ここが裏・日本橋!人々が行き交う橋の裏は意外にも綺麗。水位と橋の天井が近くてちょっとしたスリルを感じられる。
日本橋の一部分に残る黒ずみは、関東大震災の火災跡。石をも焦がす火の怖さ…。
(正直、このエリアの川は臭いがキツイ)
緑に同化してスルーしてしまいそうな渋沢栄一像。
水上バイクで楽しむチームとすれ違う。橋の上の通過人など、ディズニーランドでもないのに意外とみんなこちらに手を振ってくれてフレンドリー。「東京の人は冷たい」は嘘かもしれない。
江戸城石垣。石を運んできた藩の刻印がところどころにあって、宝探し気分で楽しい。
「田」の文字がうっすら刻まれてる石、見つけた!
後楽橋の裏側には戦争の痕跡が。空襲を受けて空いた穴がまだ残っている。変わり続ける東京の歴史は、こうして橋の下に刻まれている。
御茶ノ水駅付近の神田川渓谷。ちょっとマイナスイオンも出ている気がするし(あくまで気がするだけ)探検家の気分を味わえる。
御茶ノ水駅から丸の内線の通過を見届ける。渓谷の緑、白い橋、赤の車体……もしかしてこれは!?🇮🇹
どことなく昭和の香りが漂うが、この船着場も日本版ヴェネツィアと言っても過言ではないでしょう!
隅田川に合流。曇天すぎて全く写真映えしてないが、せっかくなのでスカイツリーも一緒に収めておこう。どう頑張っても東京の風景。
松本零士デザインのクルーズ船「エメラルダス」遭遇に、一同大興奮。ファンタジーの世界でしか見られないような、現実にあることが信じられないくらいスタイリッシュな船。イタリア探しの旅とは関係ないがこれも記念に撮影しておこう。
スカイツリー、エメラルダス、清澄橋。隅田川を象徴する一枚。
ぐるっと一周して日本橋に戻ってきた。アーチが美しいヴェネツィアゴシック様式風の日証館は、渋沢栄一の旧邸宅地。渋沢が日本橋の都市づくりとして参考にしたのが水の都・ヴェネツィアだったそう。やっぱり都内イタリア探しの旅に日本橋を選んだのは大正解だった…!(下調べをろくにせず辿り着いた答えがまさかのビンゴ)
再開発により景色が変わり続ける日本橋。いまもなお建設中のビルがあり、数年後にはまた違う表情になるのだろうけど、橋の下、川のそばには江戸時代から続く歴史がちゃんと残されていることが感慨深い。人間の愚かさや自然への畏怖。忘れてはいけない教訓がある。



舞浜

イクスピアリ

日本橋ではイタリアを味わったような、東京の歴史を学んだような、今日のテーマが若干ブレかけたので、ここでチート技・イクスピアリを繰り出させていただきます。
イクスピアリは言わずと知れた東京ディズニーリゾート内に位置するコンセプト型ショッピングモール。
手っ取り早く“ヨーロッパ成分”を摂りたいときはここに来るのが良い。
ちょうど開催中の「ファンタジースプリングス ニューチャプタービギンズ展」へ。Dオタもといディズニーシーオタの私にとっては垂涎のイベント。「さぁ、冒険とイマジネーションの海へ」という惹句だけで胸が高鳴る。
はい、こちらが東京(千葉ともいう)の誇るイタリアことメディテレーニアン・ハーバーです!本場のイタリアを見た直後はこの“フェイク感”を好きになれずにいたけど、作りものだと理解した上でなお本物を超えた感動を作ろうと努めた職人(イマジニア)がいたと思うと、簡単に批判などできなくなる。楽して働きたいという考えの人には絶対に作れない域。だからたとえそれが虚構であっても感動するようになった。
展示を楽しんだ後は、イクスピアリ3階のイタリアン、マーレ・クッチーナへ。イクスピアリでご飯を食べるなら、3階は穴場だと思う。
イタリアンの王道、トマトとモッツァレラチーズのパスタ。バジルソースが安定の美味しさ。
最後にドルチェはティラミスを。ラズベリーソースがケーキの甘さを中和する。
お腹を満たしたものの、まだジェラートを食べていないことに気がつく。ジェラート無しでイタリアを語れない。ということで、イクスピアリ2階のジェラート&クレープのお店アルロイックへ。
フレーズ(苺)のジェラートに、ピスタチオのマカロンをトッピング。イタリアだったらパンナ(生クリーム)を合わせるところ、これはちょっとフランス風。
イタリアをテーマにした今日のコーディネートは柄on柄。元GUCCIクリエイティヴディレクターのアレッサンドロ・ミケーレにささやかなオマージュを捧げてみた。
ヴィンテージショップで買ったブレスレットにはDolce Vita(甘い生活)の刻印入り🍫



舞浜ユーラシア

イタリア旅の最後は、ヨーロッパの公衆浴場をコンセプトにしたスパ&ホテル舞浜ユーラシアへ。
舞浜駅から送迎バスで5分ほどのところにあるから、ディズニー帰りにここでゆっくりするのも気持ちよさそう。でもさっぱりした後に人混みの電車に乗りたくはないが…
大浴場はエンタシスで囲われた内風呂や大理石風の乳白色が美しいアトラクションバスなど、異国情緒溢れるスパで非日常を楽しめる。「ポンペイ」と名付けられた岩盤浴も。
廊下にはイタリアの建築物が描かれた絵画がずらり。スパ銭は和のコンセプトであることが多いから、こういうのは珍しい。
身体を十分に温めたあとは、レストランで夕食を食べてイタリア旅を終える。イタリア旅と呼ぶには緩々だった気もするが、日本人がいかにイタリアに憧れているかを再確認した1日だった。来年こそ本場に行きたいので、それまでに円高になってることを信じて、明日からまたこつこつ働こう。



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