大人になるってこと

成人式の今日、
「自分が成人して18年経つんだなあ」
と、振り返るキッカケになった。

20歳の頃、ある程度の分別はついたものの、
いろんな出来事、苦難と上手に付き合えるほどの器量は持ち合わせていなかったなあ。

「逃げる事は悪いこと」と思っていたので、
何でもかんでも戦ってしまっていた。

今なら迷わず「逃げろ!それも方法のうちだ!」と思える。

具体的にわたしがちゃんと大人っぽくなり始めたのは子供を産んだ29歳だろう。
「責任を命がけで果たす」と心から望めたのは29歳だった。
(わたしの場合は出産がキッカケでした。キッカケは人それぞれのターニングポイントがあると思います。)

それまでは「自己責任」と言っても責任の取り方なんて分からないし、
怖いことだらけだった気がする。
腹も決まっていなかった。

そして「人と持ちつ持たれつの関係になることの喜び」も、3回目の双子の出産を機会に学んだ。34歳だった。

それまでは「自分のことは自分で全部やらなきゃ!迷惑かけちゃいけない!」
と思っていた。

いっぱいいっぱいになり、躍起になっていたわたしを見て、先輩ママが言ってくれた。

「人にやってもらったことは、また困ってる誰かに返してあげたらいいのよ。その人に返そうと思わなくてもいいのよ。」

目からウロコだった。
え!そんなことでいいの?!
その人に返さなくていいの?!
と。
そのまま話したんだけど、

「だって、わたしだってそうだったよ?」

と返事が来て、
ああ、なるほど、こうやって社会に思いやりが循環していくのはとても素敵だし、
合理的な循環だなあとも思った。

みんながみんな、
「してもらう」「してあげられる」が両立するわけではないからだ。

そして「過度に自己犠牲を伴って尽くす」ことをやめたのもここ2年くらいだ。
つまり35〜6歳だ。

過度な自己犠牲は本当に大切なものを大切に出来なくなったからだ。つまり家族だった。

何かするときに見返りを求めるのをやめたのは30歳過ぎてからだ。
見返りを求めた時点で愛情ではないからだ。
自分が欲しいからなのだ。

自分の思い通りに相手が思ったり行動しなくても、それでもやりたいな。
と心から思った時だけ、するようにしようと決めたのだ。

それは子育てで学んだことだ。
「思い通りにしようとするからイライラするのよ。」と幼稚園の先生が言ってくれて、
心からなるほど!と思ったのがキッカケだったのだ。

そう。大人になれるって20歳ちょうどからではない気がする。
「大人と自覚して、大人になろうと努力し始めるのが20歳」だと思ったのだ。
それでいいよ。

みんなしていいことと、悪いことくらいわかってるもの。
あとはコントロールと、独自の落とし込みと、他者の受け入れ方を自分なりに学べばいいのだと思う。

20歳を過ぎても両親にはお世話になった。
ずっと教えてもらってきた。
産んだ子供からもたくさん教わっているところです。

親を頼れない人は、
心から信頼できる大人と出会うといい。

そんな風に、色々と大変だけどね。
骨が折れるけど。

でも大人ってとても楽しい。
責任を取れるようになるとどんどんできることが増える。
つまり自由になります。

痛みを伴うし、
不甲斐ない思いに打ちひしがれることもあるでしょう。

でもあなたが「自分を幸せにする!大切な人と幸せになる!」と腹をくくることが出来ればこっちのものです!

人を許して、自分を許すことは、
経験と愛情を育てられた人だけだと思うのです。(わたしも修行中。。。)

後退する日も、
ドロドロした気持ちになる日もあるでしょう。

でも、それも宝のような体験だったと思える日が来るので楽しみにしていてください!!!
(私も楽しみにしているところです。)

かく言うわたしもたかが38歳。
まだまだなのです。

だから新成人の方々と同じ気持ちでこれからも暮らしていこうと思います。

歳を重ねるのが楽しいなあ!
と思えるようになってきました。
そうやって思っても見ない楽しみも増えます。

人生は喜劇!
どうか、みんな自分を幸せにしてあげてください。
共に歩んでいきましょう!!!

おめでとう!!!


イナダミホより

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