見出し画像

子供の背丈は3倍になり母もちょっぴり大きくなった話

11年前の今頃、京都のうだるような暑さの中、大きなお腹をかかえ過ごしていました。あの日からもう11年。片手に収まるくらい小さかった長男は私とあまり変わらない背丈になりました。

この11年間での子どもの成長に比べて、私はどれくらい成長しただろうか?この機会にふと考えてみました。

想像力を駆使するようになった

息子が乳幼児の頃の外出は不自由なことだらけ。例えば、エレベーターのない場所で、ベビーカーを階段から持ち運んでくださる方など、たくさんの人に本当に救われました。

子供ができる前は、エレベーターがないと不便な人もいるのだろうと、頭で知ってはいても、ある意味他人事だったかもしれません。
でも、スーツケースを赤ちゃんの乗ったベビーカーを引いた目の前に、長く続く階段が立ちふさがった時。初めて「マイノリティ」の気持ちを少し感じられたのかもしれません。

この経験から、自分には全く気づかなくても、他人はすごく困ることってあるのだということを体で理解しました。いくら腹立たしいことや、いらだたしいことがあったとしても、いろいろな事情や価値観の人がいることを前提として、常に想像力は働かせ、理解するまで至らなくても、一方的には否定しないようになりました。

「おごり」がなくなり謙虚になったかも

我が家の子供たち、特に長男は、アレルギーを持つお子さんのお母さんからも「うちの子の食事制限より外食するのが大変ね!」と言わしめたほどの偏食です。

味覚と特に嗅覚が敏感なようで、一生懸命に食べられるように作っても「ちょっと違う」と一切手を付けない。先日食べた同じ料理を作っても「今日のはちょっと匂いが違う」と手をつけず、代わりに○クドナルドを買いに行く。

人間なので、こうも毎日せっかく作ったものを食べずに放置されると、たまにイラッとして「食べないのかー!」と怒っちゃいますが、10年以上もこの繰り返しを経験すると、徐々に諦めました。(給食で栄養とっているからいいかと。)

そして、「子供であっても、他人をコントロールするなんておこがましい。」と、
悟りの領域に入ってしまいました。

これと同様に、人間が無理なビジネスを続けて、自然を破壊したりコントロールすること自体も「おごり」なのではないかと感じる今日このごろです。

※ビジネスを否定するわけではなく、ビジネスはあくまでも、人々の幸せのためのツールだと思っています。今、この本の内容が本当にすっと入ってきます。

子育てが仕事力に良い影響を与えるという研究結果

自分の経験上、子供ができてから、集中力もあがり、仕事力が急にアップした実感を常にもっていました。先日、甲南大学経営学部の奥野教授より、「最近では『子育てが仕事のパフォーマンスにプラスの影響を与える』という研究結果が続々と出されている」と伺いました!

うれしくなったと同時に、「もっと子育てを仕事にいかすヒントを知りたい!」ととっても気になったので、奥野教授より最先端の研究結果を詳しく話していただく無料トークイベントを企画しています。ご興味あればぜひこちらからチェックください!

子育て世代が軽やかな未来をつくれるか

子供ができると、できなくなることや、我慢すること、特に乳幼児の時期は確かにたくさんでてきました。

でもそれは、自分の中では「できなくなった」ではなく、「別人になった」ような気がします。マーケティング用語でいう「ペルソナ」が出産を境にガラッと変わった実感があります。

子育ての経験は、留学よりもうんと大きな学びをもたらしてくれて、母は人間的にもちょぴり大きくなった気がします。

子育てをきっかけに大きくなっていく子育て世代。子育てで得た視点をいかして、軽やかな未来をつくっていく人がたくさん生み出せますように!明日からも「子連れMBA」をがんばります!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?