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「バズる記事」と、「SEO記事」はイコールになれるか

「会社を大きくしていくために、SEOが必要だ」
「googleの検索エンジンで上位表示させるために、SEOが必要だ」
「キーワードを埋め込んで、記事を見直して…PV数UPには、SEOが必要だ」

個人的にはテンションの下がる目的。

検索エンジンで上位ランクに上がるよりも、読んだ人が誰かにシェアしたくなるような記事を作りたい。

記事がきっかけで行動を起こしたくなるような、そんなコンテンツを世に出したい。1記事1記事愛情込めて公開しているんだもの、単なるつまみ読みで、リピートしてくれない記事を量産するのは嫌だ。


マニュアルや説明を聞いてもなんだかピンと来ず、そんなことよりも「いいコンテンツ」や、「いい企画」を出すことが先決なんじゃないか。目指すべきは良質コンテンツじゃないの?……と、SEOの必要性を感じられずにいました。

SEOに注力する編集長とは対照的に、ふわふわとなんとなく、言われたことはやっているような状況が続く日々。

なんだかそれって、やっていても無駄なような気がして「SEOが必要ないと思うなら、まずSEOのことをしっかり知ったうえで言おう。今のままじゃ食わず嫌いだ」と勉強を始めました。


基礎を知るためにまずは、と思い受けに行った講座が「スーパーSEO講座1!どうしたらGoogleで上位表示ができるようになるのか!?」。普段お世話になっているWebマーケティング会社、株式会社イーグッドの榎本晋作さんの講座です。

晋作さんの作っている留学サイト、留学Person留学マネーで執筆した際、必ず読者目線で編集して、フィードバックをくれる晋作さん。

留学したい20代前半女性の思考になるために、女性雑誌を読んだり、留学したい人向けのイベントに参加して生の声をヒアリングする晋作さんの徹底したユーザーファーストがすごく好きで、晋作さんの講座ならいい気づきがあるかもしれない!と思って参加しました。

結果、ユーザー視点で行うSEOの話が聞けて、一気に興味を持ち始めたわけです。

SEOはPV数を上げるため?

「SEO対策をするとPV数はあがるけれど、でもこれがSEOの目的なの?」

一番モヤっとしていたこの部分に、ちゃんとした見解をくれたのがこの講座でした。

例えばgoogleで「京都 紅葉 10月」と検索する。この人の気持ちになってみる。

「10月〇日に京都へ旅行をするけれど、紅葉がきれいな場所はどこにあるんだろう?」

これに対して、googleは答えを出す。

「君が知りたがっている情報って、このページに書いてないかな?」

上位にあればあるほど、検索者が求めている情報が書いてある可能性が多いということ。

PV数を上げるためではなくて、検索者の課題を解決するために必要なのが、SEO。

知らなかったの? とツッコミを入れられるかもしれないけれど、この答えを聞いてやっとSEOについて興味を持ち始めました。単に記事を量産して、google検索上位を目的とするためのものじゃないんだ!と。

もしかしたら当たり前すぎて言われなかったことなのかもしれないけれど、テクニックだけを言われると全然気づけなかった部分でした。

企画で悩んだ時も、行きついた結果が「読者の課題を解決する企画」。

検索キーワードは、ユーザーの課題を把握するためのマーケティング。ユーザーが必要とする記事コンテンツを作るなら、どんなところに課題を抱えているのは知っておくべき。

SEOは「そのキーワードを埋め込んだ記事を作る」のではなくて、「キーワードから読者の課題を想像して、それを解決できるような企画を立てる」ために必要なものだったんだ。

その結果、PV数が上がるしgoogleの検索順位もあがる。PVや順位は目的ではなく、目的を果たした後についてくる成果なんだなと、ようやく納得です。

「知りたい」と思うユーザーの声に答えることがSEO。そのために、

①SEOのキーワードを選ぶ

②検索者の心理、気持ちを考え、課題に思っていることを想定する。

③それが解決できる記事の企画を立てる。

という順番で取り組んでいくことが大事なのでしょう。


プロが読者目線で書くから、的確な記事ができる

講座で晋作さんが何度も言っていたことは以下の2点。

・最後は必ず読者の心理に立ち戻る
・読者の課題を解決するために、書こうとする記事の分野にはもちろん詳しい人が書く

読者が抱いている課題を解決するような記事であれば、それは自然とシェアされるし、良質コンテンツと言えるのだと思う。

良質コンテンツを作って、それがgoogleの検索で上位に上がれば、みてくれる人が増えて届けたい人にとどけられるようになる。SEOは「勝手に動く営業マン」のようなものだとのこと。

SEO記事って、情報収集のために次々と消費されてしまうような記事だと思っていたけれど、きちんとそれがユーザーのためになっていれば繰り返し見に来てもらえるし、他の人にオススメだってしてもらえる。

SEO記事=google検索上位表示、シェアは無い

と思っていたけれど、その式になってしまうかは企画次第。良記事を書く”ヒント”としてSEOはすごく便利なツール。

もやもやしながら、なかなか好きになれなかった相手(SEO)の実態を探りに来た私ですが、目の前の霧が晴れたような気分で講座を終えることができました。


やっぱり”企画”が記事を左右する

とはいえ、いざSEOでヒントを! と思い検索キーワードから企画を考え、現状どんな記事があるのか実際に調べてみると、同じようなタイトルの記事がズラリとならんでいました。

内容もあまり差は感じられず……。きっとここが、編集者の企画力が試されているのかもしれません。

また、検索キーワードはあくまでも読者が「知りたい」と認識していること。顕在化した課題のようなもの。

もっと、潜在的に思っていること、普段気にはしていないけれど、ハッと気づくことだって良質コンテンツになりうる。「気づかなかったことに気づかせてくれる記事」が作れたら、なんだか世間を騒がせられる気がする! どんな方法を取ろうとも、物事をどんな切り口で紹介していくか、というところが記事の明暗を分けるところなんだろうな。


食わず嫌いからようやく興味を持ち始めたSEO。なんとか仕事で向き合っていけそうです。


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