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「すべきか」ではなく、「したいか」を大事に

「こんな課題に気づいたから、自分はこう動くべきだなと思っていて……」

会社でのこと、家でのこと、自分がすべきだと感じていることをゆうすけ先生に話していた時、先生は「やりたかったらやればいいよ。趣味程度に考えていいんだよ」と話した。

そんなふうに考えていいのかと、その時は見ている景色が変わったかのように感じた。「すべき」ばかりにとらわれて、自分の気持ちは「やりたい」のか、「やりたくない」のかなんて考えていなかったのだ。


「大事にすべきか」どうかではなく、あなた自身が「大事にしたいかどうか」

ゆうすけ先生の著『メンタル・クエスト』には、あの時私がかけてもらった言葉が、わかりやすく体系立てて書かれている。

とくに私は、よく「~しなくちゃ」という言葉を使っていて、すべきこと、しなくてはいけないことが自分の中に自然とあふれているタイプだったのだけど、ゆうすけ先生の"言い換え方法"によって、必ずしも「すべき」ばかりでは無いことに気づいた。

「~するべきだ」を「~するのが趣味だ」と頭の中で変換してみることです。(中略)「こうするべき」という思考回路は、時に人を苦しめます。
ただ、それを完全に捨てろと言いたいわけではありません。
「そうする時もあれば、そうしない時もある。これは私が好きなことで、趣味だからね」というくらいに、ゆるく考えてみるのが、「べき」にとらわれないベストなコツと言えるのではないでしょうか。

さらに「怒る」というネガティブな感情についても、「べき」を通じて新しい視座をくれる。

人が怒るというのは、自分が大切にしている「べき」が裏切られた時なのです。自分が怒りや苛立ち、違和感を感じた時に、それを日記やメモに書いておいて、そこに隠れている「べき」に気づき、言語化してみてください。

怒ることそのものさえ苦手で、怒った後はただただ嫌な気持ちになっていただけだったのだけど、「"べき"が顕在化された」と思えばちょっとポジティブに受け取ることができる。

本当に、ものごとの価値判断は、その人のものの味方にかかっているのだろう。


「~しなくちゃ」「~すべきだ」と考えて、自分がしたいのか、したくないのかがすぐに出てこなくなってしまった人に、読んでもらいたい本です。

気になる言葉、魅力的な言葉を集める共同マガジン「コトバツムギ」を始めました。共同運営者は以前ライティングスクールで一緒に学んだスミヨ。さん。月~土までのうち、私は月・水・金を担当しています。


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